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「贅物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

贅物の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
勿論の事である。ただ先刻《さっき》多々良君が吾輩を目して休養以外に何等の能もない贅物《ぜいぶつ》のごとくに罵《ののし》ったのは少々気掛りである。とかく物象《ぶっ....
新婦人協会の請願運動」より 著者:与謝野晶子
共同生活」や内縁の夫婦を実行するに到ったら、平塚さんたちの要求される法律は無用の贅物となりはしないでしょうか。私は平塚さんがその自家の「共同生活」を第一に現行法....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
分の心持に生じている変化について考え、この数ヵ月のうちに(去年から)こき落された贅物のこと、或程度まで贅物がなくなって、そのレベルではじめてああ、と心から納得さ....
食道楽」より 著者:村井弦斎
ど》に甲状腺といって大きな筋がある。今までは何の効用をなす筋だか分らないで不用な贅物《ぜいぶつ》に数えられた。しかるに近頃の研究で甲状腺は全く食物の中毒作用を防....