» 贈り物

「贈り物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

贈り物の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
や大変な事でした。柴公館には、その日朝暗いうちから人がわんさと押しかけて皆餞別の贈り物をしました。その多くは貧民や苦力どもで、皆手に手に乾鶏等を贈ってその行を惜....
迷信解」より 著者:井上円了
がある。ことに婚礼、葬式などにはいろいろの忌み物、忌みごとがある。例えば、婚礼の贈り物に用うる水引は結びきりにして返さざるは、ひとたび嫁したるものの帰らざるを祈....
妖怪学」より 著者:井上円了
なるべし。婚嫁に色の変わりやすき衣を着ざるは、結婚の変わらぬように祈るの意なり。贈り物の水引きは結び切りにして返さざるもまた、帰るを避くるなり。 かかる儀式の....
怪星ガン」より 著者:海野十三
はこれで引きあげることにしようではないかと決まった。 そこで帆村から、お土産の贈り物である新雑誌と果物のかごとを事務長にわたして、席を立った。 このとき事務....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
いうのは、僕は君に云いたいことがあるんだ」 「云いたいことがある。有るなら最期の贈り物に聞いてやろう。但し五分間限りだよ。早く云いな――」 「僕はこれまで、かな....
恨みの蠑螺」より 著者:岡本綺堂
夫をと案じた末に、思い付いたのが裸体美人の写生画で、それを立派に表装して箱入りの贈り物にする。箱をあけて見て、これは妙案と感心させる趣向である。しかもその女が芸....
木曽の旅人」より 著者:岡本綺堂
に年じゅう住んでいる者では、海苔巻のすしでもなかなか珍らしい。重兵衛は喜んでその贈り物を受取った。 「おい、太吉。お客人がこんないいものを下すったぞ。早く来てお....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
どみなここに備わっていると云うわけであるから、子供のある人にかぎらず、歳晩年始の贈り物を求めるために絵草紙屋の前に立つ人は、朝から晩まで絶え間がなかった。わたし....
女侠伝」より 著者:岡本綺堂
贈った。県令の褒美はもちろん形ばかりの物であったが、王家は富豪であるからかなりの贈り物があったらしい。」 「こうなると、幽霊もありがたいね。」 「まったくありが....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
は子供らしく、半分は女らしい、嬉しそうな表情でベアトリーチェは答えた。「あなたの贈り物を頂戴いたします。そのお礼に、この美しい紫の花を差し上げたいのですが、わた....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
トの奴隷にでもなったように尽力してやった上に、今もって毎年リッケットの子供たちに贈り物や玩具の箱を送っている。そんなことはどこでもみな同様である。諸君に対して、....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
れん》にも疵が付かないとも云えない。また人情としても、徳次郎の遺族にそのくらいの贈り物をしてやってもよい。それが半七の意見であった。 利兵衛は息をつめて聴いて....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。昔はそういうたぐいの秘密がいろいろありました。いや、今日でも『珍物』なぞという贈り物があるとか聞いていますが……。はははははは。 ついでに申し上げますが、御....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
時同じく招待をうけた英国公使館の外国人らが主唱者となって、外国人から何か新富座へ贈り物をするということになった。わたしの父は英国公使館に勤めていて、かつは団十郎....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
の日の記述の中から、次の一章を拾い上げることができた。 ――ウルリーケが首途の贈り物に、「ニーベルンゲン譚詩」をもってした真意は、判然としないが、彼女はそのう....