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贏ち得る
「贏ち得る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
贏ち得るの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蒲団」より 著者:田山花袋
恋に関しての長い手紙を芳子の父に寄せた。この場合にも時雄は芳子の感謝の情を十分に
贏ち得るように勉めた。時雄は心を欺いて、――悲壮なる犠牲と称して、この「恋の温情....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
は漢法医で、丁度蘭法医の幕府に公認せられると同時に世を去ったのである。この公認を
贏ち得るまでには、蘭法医は社会において奮闘した。そして彼らの攻撃の衝に当ったもの....
「雁」より 著者:森鴎外
句、横着と云っても好いような自覚に到達して、世間の女が多くの男に触れた後に纔かに
贏ち得る冷静な心と同じような心になった。この心に翻弄せられるのを、末造は愉快な刺....
「とと屋禅譚」より 著者:岡本かの子
ころを見付けていた。国太郎はまたどうかしてこの教育ある令嬢出のおかみさんの尊敬を
贏ち得るような夫になろうと苦心した。 努めて下町のおかみさんになろうとする梅子....