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赤化
「赤化〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
赤化の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
ないだろうかと思った。入学の宣誓式の時、生徒主事のG教授が長時間にわたって生徒の
赤化に就て注意的訓話を述べたが、G教授は物凄い東北弁で、喋っていることの意味がち....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
覚さを片っ端から眼ざめさしてやりたい……と胸をドキドキさせているんだよ」 新日本
赤化主義 「だから田舎はだめだというんだ」 と或る文士は云った。 「田舎は唯『....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
いる奴があるかも知れない、それにも気を配って、大和魂を持っている吾々がそんな奴に
赤化されては、勿論、いけない。そんなことがあっては日本軍人として面目がないぞ。」....
「蟹工船」より 著者:小林多喜二
い国。みんな、みんなウソばかり云って歩く」 彼等は漠然と、これが「恐ろしい」「
赤化」というものではないだろうか、と考えた。が、それが「
赤化」なら、馬鹿に「当り....
「俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
、赤露のマルキシズムには一滴の俳諧もない。俳諧の滅びるまではおそらく日本が完全に
赤化する日は来ないであろう。 あすの俳諧はどうなるであろうか。写生の行き詰まっ....
「さるかに合戦と桃太郎」より 著者:寺田寅彦
近ごろある地方の小学校の先生たちが児童
赤化の目的で日本固有のおとぎ話にいろいろ珍しいオリジナルな解釈を付加して教授した....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
、コミンテルンの大会において、日本をぶっつぶすことを決議し、そのために中国をまず
赤化してかかろうとしたのです。日本は建国以来二千六百年になり、万世一系の天皇をい....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
府や市も、文部省には敗けてはいられないので、東京府では「思想対策委員会」を作って
赤化教員の撲滅方法の研究をすることになった。これはしかし、東京市の例の教育疑獄事....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
生硬と、自己期待と、宗教的感激とをもって沈黙のうちに運転している。 この、地球
赤化を使命とする第三インタナショナルのお膝もと、世界じゅうの謎と恐怖の城下に、一....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
どこへ行ってもこうした社会施設が完備して発達しているのを見る。土地の人は、だから
赤化しないんだと威張っている。 野外博物館。オスベルグの海賊船。 雨後・坂み....
「生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
の「亜細亜の嵐」という有名なロシアの映画がありました。「亜細亜の嵐」という映画は
赤化宣伝を目的としてつくられた映画であります。結局宗教家とブルジョアなんかが結託....
「アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
で、インフレ景気に有頂天になっている東宝には、その内部から他力本願の虚を衝いて、
赤化を夢みる幻影が、スクリーンに映されんとしている。しかしながら、彼等は必ずや「....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
大乗一切経の梵語の原本を出版しております。これは帝政時代から出版しておりましたが
赤化ロシアになっても今も続いて出版しております。
赤化ロシアの方が他の国よりもよほ....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
した。 人々はまた椅子を持ち出し初めた。ずらりと外洋を向いては並んでいる。 「
赤化は絶対にいかんです。」と誰やらが叫んでいた。 「とにかく、現代はあまりに無秩....
「学生の技能と勤労大衆」より 著者:戸坂潤
は学生をいつもこのように無気力な学生に仕立てるとは限らなかった。一頃世間は学生の
赤化の原因はさし当り就職難にあるとも云っていたものである。でそう考えて来ると、学....