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「赤手空拳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

赤手空拳の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
力をも計らずに此の室へ飛び込んだ者の、思えば乱暴極った話で、如何に腕力が強くとも赤手空拳で虎を制する事の出来る筈がない、若し此の通り虎を射殺して呉れる人がなかっ....
丹下左膳」より 著者:林不忘
勢をながめて、拱手《きょうしゅ》傍観のありさま。 橋はいつできるかわからない。赤手空拳《せきしゅくうけん》の人間力と、自然とのたたかい――あふれんばかりの大河....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
する事を断念させて自身に家督を相続し、一身上の自由行動の権利を獲得すると同時に、赤手空拳、メクラ滅法の火の玉のようになって実社会に飛出したのが、彼自身の話による....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
代官は、一種異常なる恐怖を感じてきました。 そうして、この恐怖のうちに、自分が赤手空拳で立っているということを痛感しました。 いかに、この場合、赤手空拳が危....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
っていることを知った」 「北条早雲という男も、なかなかの傑物であったに相違ない、赤手空拳でもって、関八州を横領し、うまく人心を収攬《しゅうらん》したのはなかなか....
ニュー・ヨーク 『青春の自画像』より」より 著者:前田河広一郎
、身内に潜む希望を除けば、何が出来ようと、押えても押えても疑いが湧いて来る。 『赤手空拳ただ一片の希望あるのみだ。』 こう云って、ニュー・ヨークの鋪道に立った....
彼が殺したか」より 著者:浜尾四郎
ずしも大寺が知っていたわけではありますまい。とすれば、大寺は二人の人間を殺す気で赤手空拳《せきしゅくうけん》で、其の人々の室に飛び込んだ事になるわけです。之は通....