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赤禿
「赤禿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
赤禿の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空中墳墓」より 著者:海野十三
下りた。落下傘はうまくひらいた。一時間あまりかかって下りたところは、島根県のある
赤禿げ山の顛きだった。彼は少量の携帯食糧に飢を凌いだが、襲い来った山上の寒気に我....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
ゝ漕ぎ出す。
黄金色に藻の花の咲く入江を出ると、広々とした沼の面、絶えて久しい
赤禿の駒が岳が忽眼前に躍り出た。東の肩からあるか無いかの煙が立上って居る。余が明....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
ば、かれらの踏みゆくところに従い、一塊の砂ほこり白く立ち昇って、並木の松のあいだ
赤禿《あかは》げた峠の坂みちに、差し反《そ》らす大刀のこじりが点閃《てんせん》と....
「或る部落の五つの話」より 著者:佐左木俊郎
って、俺が祈ったからそんなになったんだ。」 「竹駒? 白狐に、大切な人間の頭を、
赤禿げにされていられるかい! 禿! 禿! 禿!」 平三はしきりにジョンを新しい....
「ムツェンスク郡のマクベス夫人」より 著者:神西清
もともとこんな女におっ惚れた俺でもあるめえしさ……とにかく今になっちゃあこんな
赤禿げだらけの猫婆ァの面よか、ソネートカのぼろ靴下の方がよっぽど有難えや。ええど....