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「赤穂義士〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

赤穂義士の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の日に煤掃きをする。したがって、十二日、十三日には、煤掃き用の笹竹を売りに来る。赤穂義士の芝居や講談でおなじみの大高源吾の笹売りが即ちそれです。そのほかに荒神《....
死生」より 著者:幸徳秋水
幸福満足を感じて死んだ、而して亦た孰れも真に所謂「名誉の戦死」であった。 若し赤穂義士を許して死を賜うことなかったならば、彼等四十七人は尽く光栄ある余生を送り....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
力を反映する社会規範が、忠義であり武士道であり、又孝行であったことも有名である(赤穂義士の歌舞伎的道徳へのアッピールはこれを特徴的に物語っている。而もこの快挙の....
余興」より 著者:森鴎外
承塵に貼り出してある余興の目録を見た。不折まがいの奇抜な字で、余興と題した次に、赤穂義士討入と書いて、その下に辟邪軒秋水と注してある。 秋水の名は私も聞いてい....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
、その限り政友会も進歩したのだと思ってもいいが、併し夫は決して国体明徴の亀鑑たる赤穂義士などの採った道ではない。――新官僚の機関としての内閣審議会には反対で、而....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
者の家へ忍び込んで見ると、そこの客となっていた田山白雲氏が、しきりに伊達家秘蔵の赤穂義士の書き物のことを話をし、盛んに見たがっている。いくら見たくても、あればっ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
で双手《もろて》を挙げて躍り狂うのでありました。「偉い! 楠公《なんこう》以上、赤穂義士以上、比翼塚《ひよくづか》を立てろ!」というようなことになるのであります....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
生――」 いやに改まった物の言いぶりです。 「何だ」 「承りますと先生は、あの赤穂義士の書き物がたいそうお好きだそうで……」 「ナニ、赤穂義士の書き物――そん....
心から送る拍手」より 著者:宮本百合子
がめられる人間性を主題としていたと思います。 いま作品の名をおもい出せませんが赤穂義士の仇討に対してそれを唯封建的な忠義の行為と見ず、浪士たちの経済的事情やそ....
四十八人目」より 著者:森田草平
派を糾合して、大石の一派とは別に、自分たちだけで大事を決行しようと計った。ここに赤穂義士の連盟も分裂の危機に瀕したのである。が、幸か不幸か、七月の二十二日になっ....
百花園」より 著者:永井荷風
》恰《あたか》も一老夫のたまたま夕刊新聞を手にするや、倦《う》まずして講談筆記の赤穂義士伝の如きものを読むに似ているとでも謂《い》うべきであろう。老人は眼鏡の力....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
一人娘があって、その頃の慧鶴とは二つ違いの十七だった。前の年の暮に江戸で行われた赤穂義士の復讐は、当時に在っても世間を震憾させる大事件だった。抜目のない興行師は....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
場ノ忠太郎祭りだの土産物には例外でない客呼びの観光意欲はさかんらしい。――だのに赤穂義士に十倍する人命の歴史遺跡にたいしては、理解も痛惜もまったく薄い風である。....