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「赤羽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

赤羽の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
窮死」より 著者:国木田独歩
飯田町の狭い路地から貧しい葬儀《とむらい》が出た日の翌日の朝の事である。新宿|赤羽《あかばね》間の鉄道線路に一人の轢死者《れきししゃ》が見つかった。 轢死者....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
リカは麻布の善福寺、フランスは三田の済海寺、オランダは伊皿子の長応寺、プロシャは赤羽の接遇所、ロシアは三田の大中寺に、公使館または領事館を置いてあるが、これらは....
電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
や他の男達は、どっと、その声に誘われて女湯の方へ雪崩れ込んで来た。 司法主任の赤羽直三氏の蒼白な顔が、何時の間にか交っていた。 「おお! こりゃ兇器で殺られて....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
日の省線不通箇所は、上野→池袋→新宿間、新宿→荻窪間、神田→市ケ谷見附間、池袋→赤羽間、もう一つ足立区方面(わすれた)。 ◯昨夜の炎上の状況は左図の如くであった....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
清殿 (左記) 自四の橋|至一の橋 明治四十一年十二月二十九日開通 自一ノ橋|至赤羽橋 明治四十二年六月二十二日開通 自古川橋|至目黒停車場前 大正二年九月十八....
続獄中記」より 著者:大杉栄
ければならぬようになったらどうだろう。 千葉では、僕等が出たあとですぐ、同志の赤羽巌穴が何でもない病気で獄死した。その後大逆事件の仲間の中にも二、三獄死した。....
火星兵団」より 著者:海野十三
らであった。 「おい、新田。ちょうどいい。いっしょに下の方へ下りていってみよう。赤羽橋あたりへ出れば、火星人に出会うかも知れない」 「はい」 先生は、博士と並....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
意を得たという風に微笑した。 「隊長どの、敵機の高度を判定しました。王子、板橋、赤羽、道灌山の各聴音隊からの報告から綜合算出しまして、高度五千六百メートルです」....
革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
と膨だみを揺った形が、元来、仔細の無い事はなかった。 今朝、上野を出て、田端、赤羽――蕨を過ぎる頃から、向う側に居を占めた、その男の革鞄が、私の目にフト気にな....
政談十二社」より 著者:泉鏡花
妙にまたいとこはとこが搦みますが、これから新宿の汽車や大久保、板橋を越しまして、赤羽へ参ります、赤羽の停車場から四人|詰ばかりの小さい馬車が往復しまする。岩淵の....
華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
レッスン場へおもむいた。彼女は、週に三回、ダンス教師をしている。レッスン場では、赤羽先生になっていて、ダンスの教師だと、そこへ来る連中は思いこんでいる。別に、レ....
指輪一つ」より 著者:岡本綺堂
に向うを発って来ると、途中であのぐらぐらに出っ食わしたという一件で。仕方がなしに赤羽から歩いて帰ると、あの通りの始末で何がどうなったのかちっとも判りません。牛込....
村井長庵記名の傘」より 著者:国枝史郎
る先はやはり品川の方角である。 暗い夜道を附かず離れず、二人の男は歩いて行く。赤羽を過ぎて三田の三角、札の辻へかかるころから、後の男は足を早めたが、気が付いた....
白い蝶」より 著者:岡田三郎助
監橋の側であるので、豊岡町の私の家へ帰るのには、如何しても、この河岸通を通って、赤羽橋まで行って、それから三田の通りへ出なければならないのだ、それはまだ私の学校....
二階から」より 著者:岡本綺堂
謬はないと断言した。狐が軍人に化けて火薬庫の衛兵を脅かそうとしたというのである。赤羽や宇治の火薬庫事件が頭に残っている際であるから、私は一種の興味を以てその話を....