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「赤道直下〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

赤道直下の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
縮図」より 著者:徳田秋声
「随分行きますね。委任統治のテニヤン、ヤップ、パラオ、サイパンはもちろん、時々は赤道直下のオーシャン付近からオーストラリヤ近くまでも延しますが、もちろん冒険です....
光と風と夢」より 著者:中島敦
絆《ゲートル》を巻いた、この南海のグスターフ・アドルフは大変に珍しいもの好きで、赤道直下の彼の倉庫にはストーヴがしこたま買込まれていた。彼は白人を三通りに区別し....
宇宙爆撃」より 著者:蘭郁二郎
っているということを考えなけりゃいけない、そんな意味でこの磁気学研究所の分身が、赤道直下にあるボルネオのポンチャナクから少し溯った上流に作られるというのは実に、....
恐竜島」より 著者:海野十三
てくれると、見当がつくんだが、なにしろ太陽は今、頭のま上にかがやいているからね」赤道直下《せきどうちょっか》だから正午には太陽は頭のま上にあるのだ。筏の上に立つ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ードをつくっていた彼女が太平洋を横切って世界一周飛行の途中、ニューギニアのレイと赤道直下の小島ハウランド島の間、彼女自身によって「全コース二万七千|哩《マイル》....
「沈黙」の話」より 著者:豊島与志雄
方にまでもある。 この地方の黒人は、塩を至って大事なものとする。昼夜同じ長さの赤道直下の暑さだから、もし塩を攝取しなかったら、血液が腐敗してしまうだろうと、一....
無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
それは、南アメリカのエクアドルの海岸から、西の方へ六百カイリのところ、太平洋の赤道直下に、火山の島々、ガラパコ諸島がある。それは、十何個の島を主とした、六十ば....
大きな怪物」より 著者:平井金三
目方《めかた》にしてもその通《とおり》で此処《ここ》で十|匁《もんめ》あるものを赤道直下で量《はか》ったらきっと目方《めかた》が減る、更《さ》らに太陽や惑星の力....
迷信解」より 著者:井上円了
南北もない。また地球上に住するも、その位置の異なるに従って方位も異なるわけじゃ。赤道直下にあるときと北極付近にあるときとは、鬼門の方位が大層違ってくる。もし正し....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
果てるよりは、遠くヒマラヤの雪巓を観望する丘の上に燃ゆるが如き壮志を包んだ遺骸を赤道直下の熱風に吹かれつつ荼毘に委したは誠に一代のヒーローに似合わしい終焉であっ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
二十日余り私の意をみたすものにも遇わず、ただ白雲について旅愁を思うのみである。)赤道直下は短日にして、午後六時半には全く暗黒となる。昨今月なく夜暗きも、明星の光....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
った。 火星の世界を隅から隅まで見せてくれた。火星の人は地質的困難に打勝ために赤道直下の砂漠地帯に北極と南極とから二条の運河を開鑿して、雪溶けの水を、砂漠に流....
私の青年時代」より 著者:山之口貘
唐手だの泡盛だの、同義語でも眺めるかのやうに、世間の偏見達が眺めるあの僕の国か!赤道直下のあの近所 (「社会人」一九六三年四月号)....