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赤馬
「赤馬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
赤馬の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
が、漢末に〈人中に呂布あり馬中に赤兎あり〉と伝唱された名馬の号から推すと、まずは
赤馬様の毛色の兎が稀《まれ》に出るを上瑞と尊んだのだろ、『類函』に〈『後魏書《こ....
「二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
― と或友だちは私に言った。 炎暑、極熱のための疲労には、みめよき女房の面が
赤馬の顔に見えたと言う、むかし武士の話がある。……霜が枝に咲くように、汗――が幻....
「名君忠之」より 著者:夢野久作
餅を突いた。その隙に藁庖丁の上に懸けて在る手綱を外して、馬塞棒の下を潜って、驚く
赤馬をドウドウと制しながら、眼にも止まらぬ早業で轡を噛ませた。馬塞棒を取払って、....
「千鳥」より 著者:鈴木三重吉
馬を引いて行く。網の袋には馬鈴薯がいっぱいになっている。白馬が帰ってくると、嫁の
赤馬が出て行く。赤が帰ると白が出る。 「父やん、はあ止めにしなんせ」と常吉が鉢巻....
「道標」より 著者:宮本百合子
ずあがっていらして下さい。わたし、行ってくるわ」
佐々の一家はモンマルトルの「
赤馬」というレストランで、のんびりと居心地よく、長い時間をつぶして帰って来たとこ....
「「道標」創作メモ」より 著者:宮本百合子
去る 〔欄外に〕青い手帖「フランス」 九月二十九日夜 三人 モンマルトルの
赤馬で食事してかえったら下に速達 板倉鼎 朝六時死 板倉さんに泊る....
「シェイクスピアの郷里」より 著者:野上豊一郎
取って置く必要があったので、私たちはシェイクスピア・ホテルというのに乗りつけた。
赤馬《レッドホース》というのも橋のたもとにあって、ウォシントン・アーヴィングが此....
「雪の日」より 著者:永井荷風
待つのであった。 下谷から深川までの間に、その頃乗るものといっては、柳原を通う
赤馬車と、大川筋の一銭蒸汽があったばかり。正月は一年中で日の最も短い寒《かん》の....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
好評。 ○一月、市川右団次上京して春木座に出勤。 ○一月二日の夜、春木座の出方が
赤馬車数台に乗込みて、銀座尾張町のやまと新聞社を襲い、社員を殴打して暴行を働く。....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
開けたので、あわてて、 「この中に、赤壁八十馬って男はいないか」 訊くと、 「
赤馬か。そういえば
赤馬の奴、ちっとも出て来ねえが、どうしたんだろう」 「ここへ来....
「三国志」より 著者:吉川英治
した。 「ざまを見ろ、古廟の番人め(武神の木像をさしていう)引っ返せ」 捲毛の
赤馬に、旋風を立てながら、孟獲は追いかけてきた。 (頃はよし――)と眺めた関索の....