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起信論
「起信論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
起信論の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
て来たが(この間約半年)、その頃から彼の転向は段々に目立つようになって来た。大乗
起信論を紹介したり、西田哲学を再びかつぎ始めたり、人間学主義を益々徹底して不安の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
と無明との御解釈を御了解になりたいならば、それは馬鳴菩薩《めみょうぼさつ》の大乗
起信論をお聴きなさるに越したことはなかろうと存じますのでございます……」 五十一....
「端午節」より 著者:井上紅梅
上彼は手に経済の権を握る人物が大嫌いだ。この種の人物はいったん権勢を失って、大乗
起信論を捧げ、仏教の原理を講ずる時にはもちろんはなはだ「藹然親しむべき」ものがあ....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
る。 これが日々の行事である。 鶴見は部屋に引き籠っていて、その時分はよく『
起信論』を披いて読んでいた。そして論の中でのむずかしい課題である、あの忽然念起を....
「親鸞」より 著者:三木清
な幸福を求めるためである。彼らは我愛、我慢のこころを離れず、我に執著している。『
起信論』には「外道の所有の三昧は、みな見愛我慢の心をはなれず」といっている*。か....