起居[語句情報] » 起居

「起居〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

起居の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黄粱夢」より 著者:芥川竜之介
て、渭南《いなん》の尉《い》になりました。それから、監察御史《かんさつぎょし》や起居舎人《ききょしゃじん》知制誥《ちせいこう》を経て、とんとん拍子に中書門下《ち....
星座」より 著者:有島武郎
同君につきせいぜい御勉強しかるべくと存じ候同君は御承知のとおり小生会心の一友年来起居をともにしその性格学殖は貴女においても御知悉《ごちしつ》のはず小生ごときひね....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
限の感にうたれた。翁は十年の長い年月、草木谷という山中の四畳半ぐらいの草屋に単身起居し、その後、後嗣の死に遇い、やむなく家に帰った後も、極めて狭い庵室で一生を送....
海異記」より 著者:泉鏡花
れでも声は優しい女。 薄黒い入道は目を留めて、その挙動を見るともなしに、此方の起居を知ったらしく、今、報謝をしようと嬰児を片手に、掌を差出したのを見も迎えない....
売色鴨南蛮」より 著者:泉鏡花
貴女。」 と自分は退いて、 「いざまず……これへ。」と口も気もともに軽い、が、起居が石臼を引摺るように、どしどしする。――ああ、無理はない、脚気がある。夜あか....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
が夏帽子を、居かわり立直る客が蹴散らし、踏挫ぎそうにする…… また幕間で、人の起居は忙しくなるし、あいにく通筋の板敷に席を取ったのだから堪らない。膝の上にのせ....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
す刃物だって、自分で抜かなければ別条はないように思われますね。それに貴僧、騒動の起居に、一番気がかりなのは洋燈ですから、宰八爺さんにそう云って、こうやって行燈に....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
の、鉄瓶をはずせば可し。」と捻平がいいつける。 この場合なり、何となく、お千も起居に身体が緊った。 静に炭火を移させながら、捻平は膝をずらすと、革鞄などは次....
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
め直しはじめたのである。床へ坐って…… ちっと擽ったいばかり。こういう時の男の起居挙動は、漫画でないと、容易にその範容が見当らない。小県は一つ一つ絵馬を視てい....
開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
が大当りに当った、祝と披露を、枕橋の八百松で催した事がある。 裾を曳いて帳場に起居の女房の、婀娜にたおやかなのがそっくりで、半四郎茶屋と呼ばれた引手茶屋の、大....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
がら、艶々とした円髷で、脛も白やかに起きてよ、達手巻ばかり、引掛けた羽織の裏にも起居の膝にも、浅黄縮緬がちらちらしているんだ。」…… 二十三 つ....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
と白い煙を立て燻っているような塩梅だったのでございます。 私が重い枕に就いて、起居も不自由になったと聞いた時に、第一に馳せつけて、なにくれと介抱に手をつくして....
葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
ない。本人も語らず、またかかる善根功徳、人が咎めるどころの沙汰ではない、もとより起居に念仏を唱える者さえある、船で題目を念ずるに仔細は無かろう。 されば今宵も....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
て響くのはこの音で、女神が梳ると、また更めて、人に聞いた――それに、この像には、起居がある。たとえば扉の帳をとざす、その時、誦経者の手に従うて、像の丈の隠るるに....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
を非常に面白く聴いたものである。 鎌倉に水泳演習の折、宿は光明寺で我々は本堂に起居していた。十六羅漢の後に五、六歳の少女が独りで寝泊りしていたが、この少女なか....