起床[語句情報] » 起床

「起床〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

起床の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:島木健作
の日にも、これだけは欠くることなく正確に一日に朝晩の二回は聞くことができた。朝、起床の笛が鳴りわたる。起きて顔を洗い終ると、すぐに点検の声がかかる。戸に向って瘠....
電気看板の神経」より 著者:海野十三
夫暮しで、二人のよく睡る子供と一緒に睡っていたというし、吉公の方は一時就寝、十時起床で、その間、寝ていたには相違ないが、それを証明するに途のない独り者だった。女....
あやつり裁判」より 著者:大阪圭吉
、福田きぬってその別嬪の云うところによると……この女将は、商売柄いつも正午近くに起床ると、それから浅草の観音様へお詣りする習慣だったんですが、恰度その事件のあっ....
単独行」より 著者:加藤文太郎
スケと同様らしい)を買う。小屋にて焼印を押し泊る。 八月一日(日曜日)曇 早朝起床支度をなし、朝食をすまし、午前六時小屋出発。王滝口下山なかなか急峻なる道なり....
斜陽」より 著者:太宰治
った。眼は美しく澄んでいるし、お顔色も生き生きしていらっしゃる。毎朝、規則正しく起床なさって洗面所へいらして、それからお風呂場の三畳でご自分で髪を結って、身じま....
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
に両手をついて頼んだ丹後の声が、姿が、忘れられぬ。式部はその日も黙って、丹三郎の起床を待った。 丹三郎の不仕鱈には限りが無かった。草津、水口、土山を過ぎ、鈴鹿....
佳日」より 著者:太宰治
。夕刊を枕頭に置いてくれ。」 翌る朝、私は九時頃に起きた。たいてい私は八時前に起床するのだが、大隅君のお相手をして少し朝寝坊したのだ。大隅君は、なかなか起きな....
独房」より 著者:小林多喜二
たり、ちゞめたりしてやってみようとしたが、うまく行かなかった。 俺だちはお互に起床のときと、就寝のときと、飛行機が来たときと、元気なときと、クシャンとしたとき....
次郎物語」より 著者:下村湖人
「坐禅とまではむろん行きませんが、静坐程度のことなら、ここでもやっているんです。起床後とか、就寝前とかに、ほんの二十分か、せいぜい三十分程度ですが。」 「それで....
慈悲心鳥」より 著者:岡本綺堂
みつづけてゆくと、八月四日の条に、こういう記事を発見した。 四日、晴。午前七時起床。散歩。例に依りて挽地物屋の六兵衛老人の店先に立つ。早起きの老人はいつもなが....
決闘」より 著者:神西清
よい、また或る者は鉄則で縛るもよい、アラクチェーエフ〔〕がやったように太鼓の音で起床し就床させるもよい、われわれの貞潔と美徳を保持するために宦官を置くもよい、今....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
えたりしていました。アスカ。タナカ。アマカシノ丘。イカズチ。ヒノクマ。オカ。四時起床。五時半に出発。アスカへ、アスカへ。十五年ほど前にもブラリと京都の下宿を着流....
「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
するするのぼってゆく英国旗。しまった、もうこの子を帰そうにも帰せなくなったと――起床ラッパの音を夢のように聴きながら、かれはまったく途方に暮れてしまったのである....
あゝ二十年」より 著者:上村松園
一意専念に御下命画の「雪月花」完成に精進いたしたわけでした。 私は毎朝五時には起床いたしまして、すぐ身を浄め、画室の障子をからっと明け放します。午前五時といい....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
思っていたらしい。余り大人気ないので私は、それに対し何も言ったことはなかったが、起床時刻には連隊に出ており、消灯ラッパを通常は将校集会所の入浴場で聞いていた私は....