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起点
「起点〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
起点の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
一 木曾街道、奈良井の駅は、中央線
起点、飯田町より一五八|哩二、海抜三二〇〇尺、と言い出すより、膝栗毛を思う方が手....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
ように身体を埋めた僕は、その夜の散歩コースのことを考えた。業平橋を渡ったところを
起点とし、濠割づたいに亀井戸を抜け、市電終点猿江を渡って工場街大島町まで伸ばして....
「気狂い機関車」より 著者:大阪圭吉
を西に向って私達の前までやって来た。そこで喬介の指図に従って、路面上の血の滴列の
起点の上へ、恰度|操縦室の降口の床の端が来る位置に機関車が止ると、喬介は、給水タ....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
時わが国の民権論派はほとんど共和政治を主張するまでに至りたれども、ただ事実の上に
起点を置き、いまだ一定の原則を明らかにしたることあらず、日本の近世史上にはその跡....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
城門の横手にある草地を掘返して、テニスのグランドを造っているが、その辺も矢張谷の
起点の一つだ。M君が小諸に居た頃は、この谷間で水彩画を作ったこともあった。学校の....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
るのはこの隠居だ。遠くは水神、近くは首尾の松あたりを納涼の場所とし、両国を遊覧の
起点とする江戸で、柳橋につないである多くの屋形船は今後どうなるだろうなどと言って....
「温泉」より 著者:梶井基次郎
とすこし比較が可笑しくなるが――鮎が上って来た。そしてその乗合自動車のやって来る
起点は、ちょうどまたこの溪の下流のK川が半町ほどの幅になって流れているこの半島の....
「天馬」より 著者:金史良
動車は流れ電車はもどかしげに警笛を鳴らしている。百貨店和信と韓青ビルの高層建築を
起点として、東大門の方へ向って大通りを挟み立派な建物が海峡のように連なっていた。....
「地球要塞」より 著者:海野十三
むろとざき》付近です」 「なに、室戸崎だって。すると、四国だな」 私は、そこに
起点を定めた。 「じゃあ、艇を、ここから東北東|微東《びとう》へ向けて走らせよ。....
「病房にたわむ花」より 著者:岡本かの子
戦争の出征軍歌を、くりかえしくりかえし歌っては、庭を巡回して居ました、その一回の
起点が丁度私達の立って見て居る廊下の堅牢な硝子扉の前なのです。男は其処へ来る毎に....
「投手殺人事件」より 著者:坂口安吾
まで、片道人を運んだ自動車、みんな探してつれてこいよ」 「全部ですか」 「全部。
起点は、どこからでもいい。ただし、昨日の夕方の五時ごろから、嵐山まで人を運んだ自....
「三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
一 この追憶随筆は明治二十九年を
起点とする四、五年に当るから、日清戦役が済んで遼東還附に関する問題が囂しく、また....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
たね。もっとも節電で消えていたが、ついたら、壮大なもんだろう。 大阪では電車の
起点だか終点だかを「ターミナル」と言います。正しい英語の由。もっとも大阪の「ター....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
マイルあり。さらに馬車に駕し、悪道二マイル余をむちうちて、津頭に達す。これ輪船の
起点なり。これより屈曲せる河流を下りてシドニーに着す。両岸の風光自然に秋色を帯び....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
れた。 6、一七九六―九七年のイタリア作戦 一八〇五年をもって近世用兵術の発
起点とする人が多い。二十万の大軍が広大なる正面をもって千キロ近き長距離を迅速に前....