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起訴猶予
「起訴猶予〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
起訴猶予の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人間失格」より 著者:太宰治
刑を言い渡されたほうが、ましだったと思う事さえ、時たまある程なのです。 自分は
起訴猶予になりました。けれども一向にうれしくなく、世にもみじめな気持で、検事局の....
「光の中に」より 著者:金史良
では彼の母が朝鮮人であるかも知れないと考えたが、ついぞ確かめることが出来ずに私は
起訴猶予となって出て来たのである。―― そして私は今ようやく彼のことを思い出し....
「東京八景」より 著者:太宰治
前に何度も書いた。私の生涯の、黒点である。私は、留置場に入れられた。取調べの末、
起訴猶予になった。昭和五年の歳末の事である。兄たちは、死にぞこないの弟に優しくし....
「石を投ぐるもの」より 著者:宮本百合子
喚起した。 世間の輿論は、不幸な母親由紀子さんに同情を示し、結局、東京検事局は
起訴猶予とした。そして、忙しくて乏しい歳末の喧騒にまぎれて、この事件は忘れられ、....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
し、隨時仮釈放も許可される。それで不安な場合には、「司法保護司」というのがいて、
起訴猶予、起訴留保、執行猶予、仮釈放などの犯人を、保護し監察する。併しもし万一、....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
うやら司法処分になるらしく見えて来た(但し起訴説に対する反作用が有力になって来て
起訴猶予)、一木枢相も年内には辞職しそうな気配が見え始めた。政友会の党是が着々と....