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超凡
「超凡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
超凡の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
れたノッズルについてなどと云う乾燥無味なものじゃないんだ。首縊りの力学と云う脱俗
超凡《だつぞくちょうぼん》な演題なのだから傾聴する価値があるさ」「君は首を縊《く....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
見ても秀子は罪など犯す質では無く、其の顔容、其の振舞い見れば見るほど清くして殆ど
超凡脱俗とも云い度い所がある、此の様な稀世の婦人が何で賤しい罪などを犯す者か。
....
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
の直覚を得ることができる宗教家の直覚の如きはその極致に達したものであろう。或人の
超凡的直覚が単に空想であるか、将《は》た真に実在の直覚であるかは他との関係即ちそ....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
に溌剌さが消えてしまった。目も、熱を帯びたようにどろんとなり、快活、豪放、皮肉の
超凡たるところが、どうした! カムポスと、喰らわしたくなるほど薄れている。 「....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
の事が行き詰まるんだ。あぶなくて見ていられなくなるんだ」 という、頭山満以上の
超凡超聖的彼自身の自負的心境を、そっくりそのまま認めてやらなければならなくなって....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
のに自分を托しさえすれば、この自分の特徴であり、また、自分をあやまらせたところの
超凡の足というものの能力が、全く無用になると共に、今まで自分の恐れかしこみ、潜み....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
を成すために、後世に恥をのこさねばならぬ」 「いや、どういたしまして、あなた方の
超凡なお動静に、朝夕|親炙《しんしゃ》いたしておれば、宗舟平凡画師も、大家の企て....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
と》も舌をまいて、まず感心しているのはその大力量です。大力量といっても、ここでは
超凡越聖《ちょうぼんおっしょう》といったような力量ぶりではありません、眼前、目に....
「フシギな女」より 著者:坂口安吾
だって、十のうち一ツのこして平らげているのも大したものだ。非凡というか、むしろ、
超凡とでも云うのかね。 小平だって、強姦の現場の近くへ人の近づく声をきくと、慌....