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超自然
「超自然〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
超自然の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
秀才の聞えの高い法学士である。且《かつ》また私の知っている限り、所謂《いわゆる》
超自然的現象には寸毫《すんごう》の信用も置いていない、教養に富んだ新思想家である....
「少年」より 著者:芥川竜之介
嬉しい悲しさをも感じた。あの画《え》の幻燈の中にちらりと顔を出した少女は実際何か
超自然《ちょうしぜん》の霊が彼の目に姿を現わしたのであろうか? あるいはまた少年....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
云う事を御信用になるのは、どうしても必要でございます。さもなければ、どうしてこの
超自然な事実を、御承認になる事が出来ましょう。どうして、この創造的精力の奇怪な作....
「点鬼簿」より 著者:芥川竜之介
た僕の神経の仕業であろうか? それとも又何かの機会に実在の世界へも面かげを見せる
超自然の力の仕業であろうか?
三
僕は母の発狂した為に生まれるが早いか養家....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
う。時と場合どころではありません。私に云わせれば、あなたの御注意次第で、驚くべき
超自然的な現象は、まるで夜咲く花のように、始終我々の周囲にも出没去来しているので....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
厳然として存在しているのだから。その三は、奇跡説ないしは怪談説である。つまり、“
超自然現象”とするものである。これは余論もあろうがともかくも一説をなしている。し....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
足りないわずかな小部分にすぎなかった。のみならず民衆の眼には博識ということは一種
超自然的なもののようにしか見えないのであった。しかしそのうちにも偉大な進歩は遂げ....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
、私はお化けの話を聞いても軽蔑しないよ。お化けというからおかしく聞えるが、それを
超自然現象といえば一向おかしくないし、大いに研究する価値のある問題だからね。何し....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
すよ」 「ほかに理由はないのですな」 「ほかに理由があるものですか」 「なにか、
超自然的の力が、あなたにそう言わせたようにお思いにはなりませんか」 「いいえ」 ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
か……そういうたぐいのことは詐欺というべきではなく、むしろ無理にしいられた一種の
超自然的の作用ともいうべきものです。わたしは自分の知らないあいだに、遠方からある....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
二枚、五枚、七枚、十枚、――原稿は見る見る出来上って行った。僕はこの小説の世界を
超自然の動物に満たしていた。のみならずその動物の一匹に僕自身の肖像画を描いていた....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
蔑的な口ぶりで聞きただした。 こうは言ったものの、ゆうべ自分の心に起こったあの
超自然的な恐怖観念を僕はふと思い出したのである。船医は急に僕の方へ向き直った。 ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
は、こういうことについては最上の審判官であるのだが、彼女らは今でも、イカバッドは
超自然的な方法でふしぎにも運び去られたのだと言っている。この近辺のひとびとは冬の....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
うことよりも、お寺|詣りに連れられる方が多かった。 僕は明かに世に二つの大なる
超自然力のあることを信ずる。これを強いて一|纏めに命名すると、一を観音力、他を鬼....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
きやりと閃く青白い恐怖が彼の頭の中にあらゆるものを一|嘗めに浚って行ったあとは、
超自然のような勢力が天地を縦横無尽に駆け廻る、その勢力に同化してしまって洋々蕩々....