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越の国
「越の国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
越の国の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
だぜ。)と牛骨がいうと、(さん候この雪中を独歩するもの、俳気のある婦人か、さては
越の国にありちゅう雪女なるべし、)傭お針か、産婆だろう、とある処へ。……聞いたら....
「夢殿」より 著者:楠山正雄
といって騒いでいるうちに、太子はもう大和の国原をはるか後に残して、信濃の国から
越の国へ、
越の国からさらに東の国々をすっかりお回りになって、三日の後にまた大和へ....
「「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
は熊県と呼ばれ、今に球磨郡の名の存するのと同一状態の下に解すべきである。 その
越の国には、また異俗に関して種々の事が考えさせられる。西頸城郡新井町には美守があ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
に別れを告げ、眸をこらしてまず対馬の山をみる。紅い夕日の沈むあたりは呉かあるいは
越の国であろうか、白い雲のとどまる所は台湾である。とりまくような厦門の山々は波の....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
としてあった。 やがて時節は来て、勾践はもう叛く力もない者とみられ、ゆるされて
越の国へ還された。が、そのためには、最愛な美女|西施を呉王へ献じなければならなか....