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足休め
「足休め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
足休めの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高野聖」より 著者:泉鏡花
た》だしく遮って声を懸けた。
(いえ、もったいない、修行《しゅぎょう》の身が馬で
足休めをしましょうなぞとは存じませぬ。)
(何でも人間を乗っけられそうな馬じゃあ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
でしたが、なにしろ道が悪いので……」と、女は顔をしかめながら云った。彼女はほんの
足休めに寄ったものと見えて、梅干で茶を飲んでいた。 ここらの店の習いで、庭と云....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
へ出張って、当分は網を張っていてくれ。あすこに砂場という蕎麦屋があるから、そこを
足休めにして、小左衛門の出入りを見張っていろ。おれの名をいえば、蕎麦屋でも何かの....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
、以前掛茶屋か、中食であったらしい伏屋の残骸が、蓬の裡にのめっていた。あるいは、
足休めの客の愛想に、道の対う側を花畑にしていたものかも知れない。流転のあとと、栄....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
一決いたしました。わたしは当分開成山にいて、仕事の出来る室か家を見つけ、一番近い
足休めの場所として暮すこと。一ヵ月に一度ぐらい、上京すればいいこと。どうせ仕事を....
「恨みの蠑螺」より 著者:岡本綺堂
いた。もとより臨時の掛茶屋であるから、葭簀がこいの粗末な店ばかりで、ほんの一時の
足休めに過ぎないのであるが、若い女たちが白い手拭を姐さんかぶりにして、さざえを店....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
。ぬれた手で鼻の下をこすりながら無愛想に答えた。 「はて、しつこい和郎じゃ。ただ
足休めに立ち寄られたまでじゃ。別に子細はないと言うに……。」 そのままに彼にう....