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「足元を見る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

足元を見るの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
うから、玄関でいいからちょっとお目にかかりたいと云ったら奥《おく》へ引き込んだ。足元を見ると、畳付《たたみつ》きの薄っぺらな、のめりの駒下駄《こまげた》がある。....
永日小品」より 著者:夏目漱石
今杉の頭に絡《から》みついた。もう少しすると、森の中へ落ちそうだ。 気がついて足元を見ると、渦《うず》は限《かぎり》なく水上《みなかみ》から流れて来る。貴王様....
超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
使うつもりだからだろう。勿論、学生上りだからといったって馬鹿には出来ない。相当、足元を見る奴が居るので油断が成らないが、非道い奴になると吾輩を乞食扱いにして値切....
魔都」より 著者:久生十蘭
ァ・コロンブスの如き感慨をもって惚れ惚れと暗道の入口を眺めていたが、何気なくふと足元を見ると、平らに均された割栗の上で奇妙なものを発見した。 それは他でもない....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
正「これはどうも驚いたねえ」 伊「師匠、お前が悪い、重いものを持ってるもんだから足元を見るのだ、それに女連だからよ、駄洒落などを云うから宜くない、少しばかり鼻薬....
凍るアラベスク」より 著者:妹尾アキ夫
で、この尨大な、光る氷の宝石を眺めた。 そして暫くして、やっと氷から眼を離して足元を見ると、そこに劇薬を嚥んだらしい銀三が、かすかな微笑さえ浮かべて、石の如く....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
たそれなりぐっすりと眠入ったらしい。 ふっと、眼を醒ますと、まだ夜は暗かった。足元を見ると、いつの間にかYの姿は掻き消えていた。 ああ、浪の音だ。 宗谷海....