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「足掻く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

足掻くの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
れ! 撃つぞ!」 馬の歩みはぴたりと止められた。そして、頻りに泥をはねかす音と足掻く音がすると共に、霧の中から一人の男の声が聞えて来た。「それあドーヴァー通い....
雪柳」より 著者:泉鏡花
いのが、 「のばした、叶わぬ。」 と、その椀を、うしろから投げつけたのが、空を足掻く馬の踵に当ると、生ぬるい水がざぶりとかかった。 生命拾を、いや、人間びろ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
へ翻ってしまう。 一瞬でも、静止はないが、双方の刃の下に仆れて、ばたッと大地に足掻く人間のすがたが眸に映るたびに吉岡方の大勢が、 「――あッ」 なんとはなく....
私本太平記」より 著者:吉川英治
根気がよい」 正成は笑った。そして、 「寄手の苦計も、いよいよあの手この手と、足掻くだろう。……そこでいま申したことだが、後醍醐のきみが、伯耆あたりに御安着と....