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跡継
「跡継〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
跡継の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
それから家督を譲って、ようやく隠居したくらいの人だ。吉左衛門にはすでに半蔵という
跡継ぎがある。しかし家督を譲って隠居しようなぞとは考えていない。福島の役所からで....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
を聞いたあとで、半蔵は役所の門を出た。馬籠から供をして来た峠村の組頭、先代平助の
跡継ぎにあたる平兵衛がそこに彼を待ち受けていた。 「半蔵さま。」 「おゝ、お前は....
「沈黙の塔」より 著者:森鴎外
とすれば、学問は一層危険だとすべきである。Hegel 派の極左党で、無政府主義を
跡継ぎに持っている Max Stirner の鋭利な論法に、ハルトマンは傾倒して....
「痀女抄録」より 著者:矢田津世子
、もう余程のちのことだったという。専門の医者にも診せず姑息な手当をしていたのも、
跡継夫婦への気兼ね心からで、後添えだった寿女の母親は、腹ちがいのこの息子夫婦へは....
「世界漫遊」より 著者:ダビットヤーコプ・ユリウス
の思出だと思いながら、出来るだけの受用をしている。 伯爵家では郵便が来る度に、
跡継ぎの報告を受け取って、その旅行の滞なく捗って行くのを喜び、また自分達の計略の....