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跨がる
「跨がる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
跨がるの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旅愁」より 著者:横光利一
姿態の鋭さで天に向って立っていた。
「一寸矢代さん動かないで。」
千鶴子は峰に
跨がるような姿で矢代にカメラを向けた。断層を飛び渡った矢代は瑠璃色の割れ目の底を....
「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」より 著者:ホーソーンナサニエル
、殺されて、食われてしまっていたことでしょう。何人《なにびと》も、まず天馬の背に
跨がることが出来なければ、地に生れたカイミアラと闘おうとしてはならないのでした。....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
。
小者も、馬丁も、ただ、目礼をしただけで、口さえ利かなかった。吉之助は、馬に
跨がると
「一蔵、は、早くつづけっ」
と、叫んで、すぐ、走り出した。鞍に左手を....
「巣離れの鮒」より 著者:佐藤垢石
い。 釣り場は何といっても関東一の鮒釣り場と称されている茨城県稲敷郡と鹿島郡に
跨がる水郷地方である。千葉県の神崎向こう地が最も便利で、そこには脇川、ムジナ塚、....
「たぬき汁」より 著者:佐藤垢石
雑木林のなかには、私の幼いときまで、随分狸が棲んでいた。天明三年、信州と上州とに
跨がる浅間山が爆発して熔岩を押しだし、それが利根川の下流まで流れ溢れ、私の村の近....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
主役として五犬士の活躍するは、大塚を本舞台として巣鴨・池袋・滝の川・王子・本郷に
跨がる半円帯で、我々郊外生活者の遊歩区域が即ち『八犬伝』の名所旧蹟である。一体大....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
って乗って行ったのである。――けれど今日は許されたので大威張りであった。 馬に
跨がると、伊織は疾風みたいに裏門から駈け出した。きのうもおとといも、彼の行く先は....