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「路通〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

路通の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地図に出てくる男女」より 著者:吉行エイスケ
騰にあって、軍閥の勝利をたしかめると同時に同志の破滅を予感した。 陳独秀が呉松路通インタナショナル理髪館で変装して上海の共同租界から各国兵の監視をくぐってオラ....
食魔」より 著者:岡本かの子
が虫の好く好物を食べても食べても食べ飽きた気持がしたことはない。あの虫の好きと一路通ずるものがありはしないか。 これは天地の食慾とでもいうものではないかしらん....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
も、やはり、より多く腐った奴等がより多くうまいことをやっているのだ。 彼は太馬路通りへ出た。駅前の処刑場へ引っぱって行かれる土匪が、保安隊士に守られて、蠅のよ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
親しみの深い暮田正香をめずらしく迎え入れたことのある家の店座敷を思い出した。木曾路通過の正香は賀茂の方へ赴任して行く旅の途中で、古い神社へとこころざす手本を彼に....
天馬」より 著者:金史良
と、小説家玄竜は肩をすくめたまま何度もぶつぶつ呟きつつ、朝鮮人街で一等賑やかな鐘路通りをさしていかにも浮れたような足取りで歩いて行った。あの女郎奴までこの俺を莫....
地虫」より 著者:小栗虫太郎
での、一定の季節があるということである。 それで、その男が、どこかの定期的な航路通いではないか――この魔窟には、そういう噂も立てられていた。 しかし読者諸君....
墓地の殺人」より 著者:小酒井不木
っておりました。まず構内のミカド食堂で朝食をすまし、それから自動車を雇って、広小路通りをまっすぐに東へ走りました。 広小路は名古屋を東西に貫く、最も繁華な街で....
女の怪異」より 著者:田中貢太郎
の赭地の肌を駈けあがりながら揮返った。背の高い痩せぎすな男の姿はすぐ後にあった。路通りなら己といっしょに駈け歩くはずがない。菊江の心は顫えたが、それでも菊江の心....
日本の伝説」より 著者:柳田国男
にもあり、西内原の池田の大師堂の近くにもありました。船津の阪本の弘法井は、今でも路通る人が花を上げお賽銭を投げて行きます。高家の水飲谷にあるのは、弘法大師が指先....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
は、散所法師という名称のままで、寺の警固掃除の任に当っておった。彼らは京の信濃小路通猪熊の西に散所部落を成していたもので、東寺に付属して境内の掃除をする、或いは....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
る者多く、遂に父子をして保たざらしめ、夫婦をして処を別にせしめ、邑里墟となり、道路通ふもの希なり」とまでいっているのである。これらの逃亡者がみな適当なる場所を見....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
が守備に立つものとの判断である)を予想して故に先んじてアントワープ、ナムールの隘路通過は期待し難く、従って最初から敵翼の包囲は困難で一度敵線を突破するを必要と考....