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跳ね返り
「跳ね返り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
跳ね返りの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
― 「だれだ?」 私は振り向いて逃げようとしたが、一人の人に猛烈にぶっつかって
跳ね返り、また走り出すと今度は別の男の腕の中へ跳び込んでしまった。その男は私を掴....
「白光」より 著者:井上紅梅
不揃いに欠け落ちた歯が一列に並んでいる。この下顎の骨は握っているうちにむくむくと
跳ね返り、遂にげらげら笑い出して口をきいた。 「今度もこれでお終い」 彼はひや....
「石を食う」より 著者:佐藤垢石
の鱒は一日ごとに数が減っていくのだ。池の水口には厳重な金網が張ってあるし、畔には
跳ね返りをめぐらしてある。決して逃げられるはずがない。だのに、鱒の数は減っていく....
「黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
るから、目も冴えて、此夜はとうとう安眠されなかった。河床に乱れ伏す大岩を躍り越え
跳ね返りながらたぎり落ちて来る黒部川の水声は、地響を打って、終夜私達の仮寝の床を....