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踊り子
「踊り子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
踊り子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
ながら。
30
同じ劇場の裏の上部。火のともった窓には
踊り子が一人現れ、冷淡に目の下の往来を眺める。この姿は勿論《もちろん》逆光線のた....
「誘惑」より 著者:芥川竜之介
に細かい。
45
このカッフェの内部。「さん・せばすちあん」は大勢の
踊り子達にとり囲まれたまま、当惑そうにあたりを眺めている。そこへ時々降って来る花....
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
女房もその小屋で、ハッチャッチャッ……てね、足をあげて、踊ってましてね。つまり、
踊り子。あたしゃ、これでも音楽家ですからね。先生ッ! ですよ。ねえ、先生ッ! と....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
踊り尽くせまいと思われた。師匠も無論その覚悟でたくさんの蝋燭を用意させて置いた。
踊り子の親兄弟や見物の人たちで広い二階は押し合うように埋められて、余った人間は縁....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ュー館との、中間みたいな家だった。お酒を呑んだり、チキンの皿を抱えながら、美しい
踊り子の舞踊が見られたり、そうかと思うと、お客たちが、てんでに席を立って、ダンス....
「間諜座事件」より 著者:海野十三
の玩具の兵隊の服を着、頬っぺたには大きな日の丸をメイク・アップした可愛いい十人の
踊り子が、五人ずつ舞台の両方から現れた。 タッタラッタ、ラッタッタッ。 ラッ....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
しい、ずっと年の若い少女が乗っていた。それはジュリアの妹分にあたる矢走千鳥という
踊り子であったけれど。 「貴女は自動車でここを通りかかったというのですか。よくこ....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
かけまわしていたくらいなのだ。 その追っかけまわしていた女の中に、ドリイという
踊り子が一人いた。バル・タバレンと言えば、パリへ行った外国人で知らないもののない....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
君困るだろ、六ちゃんとも会わなきゃなんない」 「あなただって、スポットやこの間の
踊り子や、あら、又同じことのくりかえし、とにかくお互いの邪魔にならなきゃいいでし....
「旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
どり大すきな みんなきれいなむすめたち、 まわるよまわるよ糸車。 くるりくるりと
踊り子むすめ、 おどれよ、はねろよ、いつまでも、 くつのかかとのぬけるまで。 ....
「人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
たことがないというだろう。おまえさんが浮くようにかるく足をはこぶところは、人間の
踊り子にまねもできまい。ただ、ひと足ごとに、おまえさん、するどい刄物をふむようで....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
熱演主義で、熱が足りない時だけは、私が怒ることにしております。ストリップは専属の
踊り子が十二名おりまして、数は東京一ですが、目立った
踊り子はいません。しかし、ス....
「子をつれて」より 著者:葛西善蔵
彼の飲んでるのを見て安心して、また笑いながら兄と遊んでいた。 厭らしく化粧した
踊り子がカチ/\と拍子木を鼓いて、その後から十六七位の女がガチャ/\三味線を鳴ら....
「ストリップ修学旅行」より 著者:小野佐世男
がずーっとものすごいですよ」 と、森マネージャーの弁解である。 「これでお宅の
踊り子さん全部ですか」 「いや、よいところが二、三欠けておりますよ。何にしろこの....
「奥羽地方のシシ踊りと鹿供養」より 著者:喜田貞吉
で、古式を尋ねてこれを台覧に供し奉り、爾来また行われる事になったのだという。その
踊り子はいずれも鹿の頭をかぶり、事実上鹿踊りというべきものなのである。去る大正十....