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踊り屋台
「踊り屋台〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
踊り屋台の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「老ハイデルベルヒ」より 著者:太宰治
達も、それぞれお祭の役員であって、様々の計画を、はしゃいで相談し合って居ました。
踊り屋台、手古舞、山車《だし》、花火、三島の花火は昔から伝統のあるものらしく、水....
「ゆず湯」より 著者:岡本綺堂
んでもその明くる年のことと記憶している。日枝《ひえ》神社の本祭りで、この町内では
踊り屋台を出した。しかし町内には踊る子が揃わないので、誰かの発議でそのころ牛込の....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
く、その後に深川の祭礼が賑やかに出来たという噂を聞かないようである。ここは山車や
踊り屋台よりも各町内の神輿が名物で、俗に神輿祭りと呼ばれ、いろいろの由緒つきの神....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
き出ている。
二間ならんで閉《た》てきってある二階の障子は……いわば祭礼の夜の
踊り屋台のよう。
それへ、影が写っているのだ――かげ芝居。
左の部屋には……....
「山の手の子」より 著者:水上滝太郎
た子供たちの功名談を妬《ねた》ましいほど勇ましいと思った。若い衆の間に評判される
踊り屋台にお鶴が出たということは限りなく美しいものに憧《あこが》るる私の心を喜ば....
「蜘蛛の夢」より 著者:岡本綺堂
のお祭り月にも麹町の山王さまは延期、赤坂の氷川さまもお神輿が渡っただけで、山車も
踊り屋台も見合せ、わたくしの近所の天王さまは二十日過ぎになってお祭りをいたしまし....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
作が泡雪奈四郎に鉄砲で射殺された。大詰の大戦争の駢馬三連車も人を驚かせるが、この
踊り屋台然たる戦車の上に六人の銃手が銃口を揃えてるのは凄まじい。天下の管領の軍隊....
「旅の旅の旅」より 著者:正岡子規
発句《ほっく》地口《じぐち》など様々に書き散らす。若人はたすきりりしくあやどりて
踊り屋台を引けば上にはまだうら若き里のおとめの舞いつ踊りつ扇などひらめかす手の黒....
「芝、麻布」より 著者:小山内薫
稽古を家でしていることがあった。なんでも、親父が帝劇でお祭り佐七をやるので、例の
踊り屋台の伴内をやるのだった。 『やあ、やあ、勘平。」という乗りになるところを、....