踏ん張る[語句情報] » 踏ん張る

「踏ん張る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

踏ん張るの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
両の手は塞《せ》かれて注《そそ》ぐ渦の中に指先を浸《ひた》すばかりである。うんと踏ん張る幾世《いくよ》の金剛力に、岩は自然《じねん》と擦《す》り減って、引き懸け....
支那米の袋」より 著者:夢野久作
小さい上にトテモ丈夫に出来ているので、噛み付こうにも噛み付けないし、力一パイ足を踏ん張ると首の骨が折れそうになるし、その苦しさったらなかったわ。だけど、それでも....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
坊を連れているからである。いやに神経を尖らせて注意深く周囲を眺めながら、多少足を踏ん張る如く力強く歩いている彼女は、大概子供を連れているか、あるいは近くの木の根....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
内は、声を上げざるを得なかった。日本に流派は数あるが、足を前後に開かずに、左右へ踏ん張るというような、そんな構えのある筈がない。 今は進みも引きもならぬ。タラ....
魔像」より 著者:林不忘
こりゃ面白い。頭で綱引《つなび》きと来るか」 自分も、竿を構《かま》えて、足を踏ん張る。あたまと手の綱引き……じゃアない、糸引きだ。両々相下《りょうりょうあい....
道なき道」より 著者:織田作之助
たが、寿子はつんとぎこちない頭の下げ方をして、そしていきなり股をひらいて、大きく踏ん張ると、身体を揺り動かしながら、弾き出すのだった。何か身体ごとヴァイオリンに....