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踏外し
「踏外し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
踏外しの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
衛、浅井喜八郎大音挙げて、見知ったるぞ両人、返し戦えと挑戦したが、二人共山の崖を
踏外して谷底へ転げ落ちた。麓を通る大塩金右衛門の士|八月一日五左衛門に討ち取られ....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
し》という男で、第一回にチョイト噂《うわさ》をして置いたアノ山口と同人で、やはり
踏外し連の一人。 「ヤ誰かと思ッたら一別以来だネ」 「ハハハ一別以来か」 「大分....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
ら長く続いた防波堤になっておりますので、どこからどんな風に歩いて来られて、どこで
踏外して海へ落ちられたものか、足跡一つ発見出来ませぬ。同伴者の在る無しは勿論のこ....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
でも振払って逃げようとする機みに笠の紐がぷつりと切れる。一生懸命に逃げる途端道を
踏外して谷間へずうーん…可愛そうにお繼は人違いをされて谷へ落ちまする。すると、是....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
樵夫がお教え申しました石は、飛騨までも末広がりの、医王の要石と申しまして、一度|
踏外しますと、それこそ路がばらばらになってしまいますよ。」 名だたる北国秘密の....
「条件反射」より 著者:豊島与志雄
布茶の方までが、手付や足取が妙にあやしく、二階から階段を降りかけると、途中で足を
踏外して、転げ落ち、膝頭をすりむいた。 それが、昆布茶に酔っ払った奴として友人....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
ってくれた――それは、父も知っていよう――牧は、悪人ではない、兵道家として、道を
踏外しただけだ――悪人でない。決してない。わしが牧なら、矢張りこうなったかもしれ....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
原提灯が、今となっては藤吉いささか気にならないでもないが――まず、なんと言っても
踏外しのないところが、第五の意趣返しであろう。そうだ、意趣返しに相違ない、と一旦....