踏歌[語句情報] »
踏歌
「踏歌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
踏歌の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「源氏物語」より 著者:紫式部
心をした結晶であったから、自作を紙に書いておいた。 元三日が過ぎてまた今年は男
踏歌《おとことうか》であちらこちらと若い公達《きんだち》が歌舞をしてまわる騒ぎの....
「源氏物語」より 著者:紫式部
並んでいた。その人たちの外へ出している袖口《そでぐち》の重なりようの大ぎょうさは
踏歌《とうか》の夜の見物席が思われた。今日などのことにつりあったことではないと見....
「源氏物語」より 著者:紫式部
として、今日考えるべきことでなかったのである。 春になった。御所では内宴とか、
踏歌《とうか》とか続いてはなやかなことばかりが行なわれていたが中宮は人生の悲哀ば....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ってくれることに、それらの人々は慰められて年月を送っていた。 今年の正月には男
踏歌があった。御所からすぐに朱雀院へ行ってその次に六条院へ舞い手はまわって来た。....
「源氏物語」より 著者:紫式部
幸福であった。各夫人、姫君の間にも手紙の行きかいが多かった。 玉鬘の姫君はあの
踏歌の日以来、紫夫人の所へも手紙を書いて送るようになった。人柄の深さ浅さはそれだ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
とに賛成すると言い出したので、春になっていよいよ尚侍の出仕のことが実現された。男
踏歌があったので、それを機会として玉鬘は御所へ参ったのである。すべての儀式が派手....
「源氏物語」より 著者:紫式部
のだれであるかを音に知って、その夜の追想が引き出されもした。 翌年の正月には男
踏歌があった。殿上の若い役人の中で音楽のたしなみのある人は多かったが、その中でも....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
バジレネへ寄する花のように香ばしくやさしい恋の歌、――また澄み切った楽しい心の舞
踏歌《タンツリード》たる星のロンド、――またクリストフが朝の祈祷《きとう》のよう....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
勢いで流行した。皇宮の近いこの土地ではその物音を耳にする機会も多かったであろう。
踏歌の類も朝堂の饗宴に盛んに行なわれた。すべてこれらの歓楽の響きを尼寺にあって聞....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
生きて行かれぬ。いきおい種々の職業をかねて生活の途を求めねばならぬ。 ある者は
踏歌の流れを汲んで千秋万歳法師となったのもあろう。ある者は陰陽師の道に入って、祈....