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蹶然
「蹶然〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蹶然の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
うしど》の開《あ》く音がする……吃驚《びっくり》して文三はお勢と顔を見合わせる、
蹶然《むっく》と起上《たちあが》る、転げるように部屋を駆出る。但しその晩はこれき....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
である。 実際かれはかばかりの自然児である。半宵もし軒をうつ雨の音を聞く時は、
蹶然褥を蹴って飛び起き、急ぎ枕頭の蝋燭に火を点して窓を開け放つなり、火影に盆栽の....
「ドレフュー大疑獄とエミール・ゾーラ」より 著者:幸徳秋水
。寧ろ一人の無辜を殺すも陸軍の醜辱を掩蔽するに如かずと。而してエミール・ゾーラは
蹶然として起てり。彼が火の如き花の如き大文字は、淋漓たる熱血を仏国四千万の驀頭に....