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「身性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

身性の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
りは宜《よ》い役を勤めた事もある身分でございましたからお嬢様育ちで居たのですが、身性《みじょう》が悪うございまして、私が十六の時家来の宇田金五郎《うだきんごろう....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
るはいいが、回って洗って何をするんですかい」 「知れたこっちゃねえか。六人の女の身性がわかりゃ、遺恨の筋にも見当がつくんだ。通し駕籠《かご》を気張ってやらあ。あ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
って、目鼻はつかねえんだ。詮議の手を変えるんだよ。こうなりゃ、絞め殺された五人の身性を洗うよりほかに道はねえ。うわさを聞いて、身寄りの者が引き取りに来たかもしれ....
丹下左膳」より 著者:林不忘
なんというこまかい心づかいをしてくださる苦労人であろう! こわいばかりがこの方の身性ではない。ほんとうに思いやりのある!……と、眼に千万無量の感謝をこめて左膳を....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
何うの斯うのと云ったって叶わねえ事と知っては居りやすがね、貴方も武士のお嬢さまで身性の正しい女なら又諦めもつけやすけれども、橋本幸三郎と云う人に逢いてえと思えば....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
奴に、たいしたくせ者はありませんからね、それはそうとしても、いずれも寄り集まりの身性知《みじょうし》らずの人間共でしょう、その中で、たった一人の、紅一点たるお雪....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
調子で、 「時に、市場でも難儀が降って湧いてのう、あの娘《あま》っ子《こ》、まだ身性《みじょう》がわからんかいのう」 「まだわからんちうがのう、困ったもんじゃの....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
もそもわたくしがこのような運命に立至りました最初の……」 「これこれ、まだ貴様の身性《みじょう》を調べたわけではないのだ――連れはあるのか、ないのか」 「はい、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
手間は取らせませんが、そこでひとつ、お聞き申したいんですが、あんた様ぁ、あの者の身性《みじょう》をよく御存じなんですか」 「そりゃ、知ってるといえば知ってるがね....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
放浪者にしろ、ルンペン小僧にしろ、持込場のない行路病者にしてみたところが、当人の身性《みじょう》に不明なところがあって、果して犯罪人かどうか甚《はなは》だ不明で....
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
様へ紹介けてお呉んなせえ、西浦賀の江戸屋半治という女郎屋の弟だが、餓鬼の時分から身性が悪くって随分お役に立つものだと云って手紙をお前さんが書いてくれゝば宜い、そ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
れから突留めなければならぬのは、机竜之助の身柄よりも、むしろ問題の女賊そのものの身性《みじょう》である。これは物が物だけに、存外早く手がかりがつくだろう。大江山....
丹下左膳」より 著者:林不忘
所の化物屋敷と呼ばれるこの家に今宵とぐろをまいている連中は、元小《もとこ》十人、身性が悪いので誘い小普請入りをいいつかっている土生仙之助を筆頭に、いずれも化物に....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
易いのではないかと思っている。日本婦人のやや己れを空しうして亭主に仕えるという献身性は、女が男に従属するという限りでは最高のサービスで、従属的な夫婦関係では、こ....
役者の顔」より 著者:木村荘八
一杯の隈取りに至るまで、旧劇のメーキアップは、この乗るか外るかが「舞台顔」には、身性のわけで、最近知盛が二つ出ましたが、演ることは大体そつが無いとしても、染五郎....