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身方
「身方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
身方の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
汽車を撰択すべきものである。 何んといっても相当の人としての心定まった上自分自
身方向を定める資格が出来た上、自分の心の方向に従い足を進める必要がある。 とこ....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
する意志を常に有つのであり、その意志を実現するためには、おのずから、良心を自分の
身方に引き寄せようとするのが必然であるから。尤も良心は元来――従って今の場合には....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
。こうやって一定のイデオロギーのイデオロギー性、真偽関係が、第三者(社会の大衆・
身方・及び中立者)と論敵とに対して、論理的説得を与えられる。之が論証としての内部....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
そう人々は云うのである。すでにカントは、この厳密性を、物理学が数学――このそれ自
身方法を意味する処の数学――を含むことの内に発見した点で、模範的であった。併し物....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
を伴うから、良心の慰安になるわけである。警察権はこれによって、民衆の良心を自分の
身方につけることが出来る。 そこで、不良ダンス教師を洗って見ると、良家の不良マ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
粗忽《そこつ》から飛んだ御迷惑をかけ申した。が、さりとて、我々が駕籠屋に代って御
身方の乗物を担いで行くというわけには参らぬ。是非に及ばぬ、我々は一足先に行手の村....
「八幡太郎」より 著者:楠山正雄
いには、家衡がおじの武衡を語らって、義家に向かって来たのでした。 そこで義家は
身方の軍勢を率いて、こんども餓えと寒さになやみながら、三|年の間わき目もふらずに....
「夢殿」より 著者:楠山正雄
悪魔を滅ぼす剣をつかう時が来た。」 とおっしゃって、弓矢と太刀をお取りになり、
身方の軍勢のまっ先に立って勇ましく戦って、仏さまの敵を残らず攻め滅ぼしておしまい....
「田村将軍」より 著者:楠山正雄
のように射出す敵の矢の中をくぐりくぐり、平気な顔をして敵の勢の中へ歩いて行って、
身方の射出した矢をせっせと拾っては、こちらへ運び返して来ました。お陰で
身方は射て....
「鎮西八郎」より 著者:楠山正雄
義はもう七十の上を出た年寄りのことでもあり、天子さま同士のお争いでは、どちらのお
身方をしてもぐあいが悪いと思って、 「わたくしはこのまま引き籠っていとうございま....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
い司法参事官のクナップ氏などは、この主張にとても熱心で、さっそく主人役の奥さんを
身方につけてしまったほどでした。そうしてこのふたりは*エールステッドが年報誌上に....
「乾杯」より 著者:豊島与志雄
った頑丈な手を握りました。そして言いました。 「吾々のために乾杯しよう。僕は君の
身方だ。」 上原稔は眼をしばたたきました。 「これが、先日の君への返答だ。」 ....
「二人町奴」より 著者:国枝史郎
人、一人の長兵衛を切り刻み、その上死骸を荒菰に包み、むごたらしくも川に流し、ご自
身方は今に繁昌、なんのお咎もなきご様子、殿!」と云うと今度は藤兵衛スルスルスルス....
「六羽の白鳥」より 著者:楠山正雄
をみつけたら、きっとおまえ、ころされるよ。」 「だって、おにいさまたち、あたしの
身方をしてくださるでしょう。」と、ちいさい妹はいいました。 「ううん、だめなのさ....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
を開いて見ているように、
目の前でいろんな事が発展して行くようにすれば、
多数が
身方になってくれることは受合です。
そうなればあなたは人気作者だ。
なんでも大勢....