軍人[語句情報] » 軍人

「軍人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

軍人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
えれば牧野も可哀そうな男さ。※蓮《けいれん》を妾《めかけ》にしたと云っても、帝国軍人の片破《かたわ》れたるものが、戦争後すぐに敵国人を内地へつれこもうと云うんだ....
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
た。それがあまり唐突《とうとつ》だったので、技師はちょいと驚いたが、相手の少佐が軍人に似合わない、洒脱《しゃだつ》な人間だと云う事は日頃からよく心得ている。そこ....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
ぼね》の高い赭《あか》ら顔。――そう云う彼の特色は、少くともこの老将軍には、帝国軍人の模範《もはん》らしい、好印象を与えた容子《ようす》だった。将軍はそこに立ち....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
渉であろう。しかしこう云う自己欺瞞は民心を知りたがる政治家にも、敵状を知りたがる軍人にも、或は又財況を知りたがる実業家にも同じようにきっと起るのである。わたしは....
「或る女」より 著者:有島武郎
からすると見違えるように変わられましたな。わたしも日清《にっしん》戦争の時は半分軍人のような生活をしたが、なかなかおもしろかったですよ。しかし苦しい事もたまには....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
って、いくらか気韻が高く見えるが、それだけに品が可い。 セルで足袋を穿いては、軍人の奥方めく、素足では待合から出たようだ、と云って邸を出掛けに着換えたが、膚に....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ったと言われておりますが――を集めて、四方からフランスに殺到して来る熟練した職業軍人の連合軍に対抗したのであります。その頃の戦術は先に申しました横隊です。横隊が....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
出して、どかりと椅子に掛けたのは、焦茶色の洋服で、身の緊った、骨格のいい、中古の軍人といった技師の先生だ。――言うまでもなく、立野竜三郎は渠である―― （減った....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
、思いの外の酔心に、フト思出しましたは、老人一｜人の姪がござる。 これが海軍の軍人に縁付いて、近頃相州の逗子に居ります。至って心の優しい婦人で、鮮しい刺身を進....
「彼の長所十八」より 著者:芥川竜之介
十六、手紙原稿すべて字のわかり好き事。 十七、陸海軍の術語に明き事。少年時代軍人になる志望ありし由。 十八、正直なる事。嘘を云わぬと云う意味にあらず。稀に....
「森先生」より 著者:芥川竜之介
駄に書かれたると同じ部屋にあらずやと思う。その頃の先生は面の色日に焼け、如何にも軍人らしき心地したれど、謹厳などと云う堅苦しさは覚えず。英雄崇拝の念に充ち満ちた....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
傾けて雨を聞こうともしないのは彼等士官の一群である。 ややあって人々はあたかも軍人のごとく静まった。 「障子をあけると、突然火の粉でしょう。」いう声も沈むばか....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
約並びに行政協定に基づいて、日本の安全はアメリカの軍隊によって保障され、アメリカ軍人、軍属並びにこれらの家族には、日本の裁判権は及びません。およそ一国が他国の軍....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
って医者になれ』という。その反動からどうせ一度は兵隊に行くのだから、いっそのこと軍人を少しやり、しかる後に早大に入ろうと思い、陸軍士官学校を二回、海軍兵学校を一....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
十月、関東軍に転任することとなった。文官ならこのときに当然辞職するところであるが軍人にはその自由がない。昭和十三年、大同学院から国防に関する講演を依託されて「戦....