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軍備
「軍備〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
軍備の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
はいつも獺《かわうそ》を仮設敵にしているということです。しかも獺は河童に負けない
軍備を具《そな》えているということです。僕はこの獺を相手に河童の戦争した話に少な....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
位、無意味を極めているものはない。尚武は国際的|奢侈《しゃし》である。現に列強は
軍備の為に大金を費しているではないか? 若《も》し「勤倹尚武」と言うことも痴人の....
「第五氷河期」より 著者:海野十三
まうだろう。このままでいけば、地球のあらゆる生物は死滅し、あらゆる文化が壊滅し、
軍備も経済も産業も、すべてめちゃくちゃになる。たとえ幸運に推移して、いくらかの人....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
た。ところがヒットラーがドイツを支配して以来、ドイツは真に挙国一致、全力を挙げて
軍備の大拡充に努力したのに対し、自由主義の仏英は漫然これを見送ったために、空軍は....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
この東京へなんぞ、一歩だって敵の飛行機を近付けるものか。お前なんぞ、知るまいが、
軍備なんて巧く出来ているんだ」 「空の固めは出来てないんだって、その軍人さんが云....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
って来た男があった。口もろくにはきけない。よく聞いて見ると、ハンガリイの同志で非
軍備運動のために六カ月牢に入れられて、出るとすぐひそかにフランスに逃げこんだのだ....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
れば、てんで戦争にならないのだからね。旧イネ帝国の敗走兵どもに、そのような尨大な
軍備が整いそうもないじゃないか」 「じゃあ、一体敵は、どこのどいつだろうかしらん....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
力戦よりほかはない。しかし、日本には、世界無比の強大な陸海軍がある。通り一ぺんの
軍備では、到底望をとげることは出来ない。そのことを十分知りつくしているわれわれが....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
る復讐制度』、マラテスタ『無政府』、ロラー『総同盟罷工』、ニューエンヒュイス『非
軍備主義』(以上小冊子)。ゾラ『アソンモアル』、クロポトキン『パンの略取』、アラ....
「最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
くさ」という語の古い用語例は軍人・軍隊という意である。軍勢に硬軟の区別を立てて、
軍備えをするわけもないから、優形の軍隊といったふうの譬喩表現と見る説はわるい。や....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
職工は仏人を雇い、随て器械材料の買入までも仏人に任せたり。 小栗等の目的は一意
軍備の基を固うするがために幕末|財政窮迫の最中にもかかわらず奮てこの計画を企てた....
「母と娘」より 著者:岡本かの子
界一の楽園である為め、世界中から狙われて居る事だ。● だから稼いだお金の大部分は
軍備に差し上げて仕舞わねばならぬ、世界全部が相手ですからね。見なさいフランスの陸....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
ろであります。自衛力の漸増計画に名をかって、あえて憲法の規定を無視し、事実上の再
軍備をやっておるのであります。一国の総理が、憲法を勝手に解釈し、その規定を無視す....
「芸術は革命的精神に醗酵す」より 著者:小川未明
平和を目的にして、武器が製造せられ、
軍備がなされるならば、其の事が既に、目的に対する矛盾であることは、華府会議の第一....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
国は未だその鋒鋩を充分に現わしてはいなかったが、満州事変以来努力しつつあったその
軍備は、いつ態度を強化せしむるかも計り難い。即ち日本は十年前の如く露国の崩壊に乗....