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「軍務〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

軍務の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
かがっているうちに、前にも言う通りのわけで世の中はだんだんに騒がしくなる。将軍も軍務に忙しいので、張訓の妻のことなどを詮議してもいられなくなった。張訓もまた自分....
応仁の乱」より 著者:菊池寛
流石剛頑な山名宗全も、文明五年には齢七十である。身体も弱ったのであろう。既に軍務を見るのを好まず、其の子政豊に、一切をまかせて居たのである。此の年の正月、宗....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
。如何に、軍隊が、俺等の目あてに反することに使われていようが、それだからと云って軍務を放棄してはいけない。俺等は、俺等が、本当に生れ出る日のために、市街戦を習っ....
古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
鉄の矢じりのついた矢を、どんどんおこしらえになりました。そしてまもなく王ご自身が軍務をおひきつれになって、大前、小前の家をお攻め囲みになりました。 王はちょう....
ラジオ・モンタージュ」より 著者:寺田寅彦
現象を出現させることになるからである。 たとえば満州における戦況の経過に関して軍務当局者の講演がある場合に、もし戦地における実際の音的シーンのレコードを適当に....
社会時評」より 著者:戸坂潤
制に対して次のような方針を有つものだと報道されている。一、陸軍部内において軍人で軍務以外の内政外交に関して調査研究するのは支閊えないが、部分的に対外意見を発表す....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
は、もっと国体明徴問題に引っかかるような未曾有の大問題が起きてきていたのである。軍務局長永田中将が有名な命を落した事件である。実は軍部としてはこれ以上重大な危機....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
国にお降り遊ばされ、その時いよいよ正式に御婚儀を挙げられたのでございました。尤も軍務多端の際とて、その式は至って簡単なもので、ただ内輪でお杯事をされただけ、間も....
レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
夫人がいろいろの、彼から見ると無駄な買物をするのを気にしたりした。 一九〇〇年軍務局で爆発物調査委員会が設置されたとき、レーリーが委員長に選ばれた。彼の好みに....
次郎物語」より 著者:下村湖人
は、それは無理もない質問だったのである。 「去年の八月だったか、永田鉄山中将が、軍務局長室で相沢中佐に暗殺された事件があったね、覚えているだろう。」 「ええ、覚....
入営する青年たちは何をなすべきか」より 著者:黒島伝治
。そして云う。国家のために入営するのは目出度いことであり、名誉なことであり、十分軍務に精励せられることを希望する、と。 若ものたちは、村から拵えてよこした木綿....
」より 著者:犬田卯
本村長再選後間もない頃のことであったのだ。この青年は、さる私立大学を中途でやめて軍務に服し、少尉に任官して家へかえり結婚したが、当時、親父がまだ身代を切り廻して....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
、時々にそれらしい女のさまよう姿を見た者もあると伝えられていた。しかも中国征伐の軍務が忙しいので、妖女の噂もだんだんに忘れられて、その翌月に秀吉は鳥取にむけて出....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
うなものだったから、組織的に訓練された学堂出身の警吏は兵勇よりも信頼されて事実上軍務をも帯びていた。随ってこれを統率する川島の威権は我が警視総監以上であって、粛....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
事項は当時に於ける参謀総長に当る者より直接侍従武官を経て上奏していたのであるが、軍務二途に出づる弊害を除去するため陸軍大臣が総ての軍事を統一する事となっていた。....