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軍勢
「軍勢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
軍勢の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「英雄の器」より 著者:芥川竜之介
の部下の前で『項羽を亡すものは天だ。人力の不足ではない。その証拠には、これだけの
軍勢で、必ず漢の軍を三度《さんど》破って見せる』と云ったそうです。そうして、実際....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
、戦わなければなりません。あなたは昔|紅海《こうかい》の底に、埃及《エジプト》の
軍勢《ぐんぜい》を御沈めになりました。この国の霊の力強い事は、埃及《エジプト》の....
「古千屋」より 著者:芥川竜之介
ち》、樫井の町の中に打ち死した。
四月三十日の未《ひつじ》の刻《こく》、彼等の
軍勢を打ち破った浅野但馬守長晟《あさのたじまのかみながあきら》は大御所《おおごし....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
に歌をうたいながら、織田殿《おだどの》の身内に鬼《おに》と聞えた柴田《しばた》の
軍勢を斬《き》り靡《なび》けました。それを何ぞや天主《てんしゅ》ともあろうに、た....
「二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
間には、おなじ背戸に、孫も彦も群るはずだし、第一|椋鳥と塒を賭けて戦う時の、雀の
軍勢を思いたい。よしそれは別として、長年の間には、もう些と家族が栄えようと思うの....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
に侵すのを見て、己が主権を擁護するために、人首牛身、犬身魚尾などという怪物どもの
軍勢を作り集めた。神々は相談をしてこの怪物を勦滅することに決議はしたが、誰も敢て....
「西湖の屍人」より 著者:海野十三
。だが当時は、唐の壊滅をうけたあとの乱国時代のことだから、いつ呉王を覘って敵国の
軍勢が、攻めよせてくまいものでもなかった筈だ。そのときに、鳴弦楼と呼ばれるこの高....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
心な奴じゃ。何でも、物の数は、数えておぼえておけば、必ず役に立つ。大きくなって、
軍勢を戦場に出してかけひきをするについても、まず必要なのは、作戦は常に数の上に立....
「土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
時、清水寺の僧|円珍が小さい駒を刻みて与えたるに、多数の騎馬武者に化現して味方の
軍勢を援けたという伝説に依って作られたもので、これが今日|子育馬として同地方に伝....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
えないようにうしろへ流れて行き、わたしたちの駈け通る両側の黒い樹樹の影は混乱した
軍勢のようにざわめきます。真っ暗な森を駈け抜ける時などは、一種の迷信的の恐怖のた....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
、――一代の学者だったベン・ジョンソンさえ彼の足の親指の上に羅馬とカルセエジとの
軍勢の戦いを始めるのを眺めたほど神経的疲労に陥っていた。僕はこう云う彼等の不幸に....
「余裕のことなど」より 著者:伊丹万作
名馬を与えられた。源太はいつたんは失望したが、しかし生食が出てこぬかぎり、味方の
軍勢の中に磨墨以上の名馬はいないので、その点では彼は得意であつた。 源太はある....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
つているのだからまことに御同慶のいたりである。 かくのごとく※悍無類の批評家の
軍勢が一作いずるとみるやたちまち空をおおうて群りくるありさまはものすごいばかりで....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
に一騎打の勇戦をしているが、上杉・長尾・千葉・滸我らを合すればかなりな兵数になる
軍勢は一体何をしていたのか、喊の声さえ挙げていないようだ。その頃はモウかなり戦術....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ょうか、必ず楽観に弾ね上って来ます。 「おあん物語」という古書があります。家康の
軍勢に大垣城が取囲まれ、落城する砌の実状を、そのとき城中にあった、おあんという女....