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軍旗
「軍旗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
軍旗の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
は武将としては上乗の部であろう。 又|経書兵書に通じ、『孫子』を愛読して、その
軍旗に『孫子』軍争編の妙語「|疾如山」を二行に書かせて、川中島戦役後は、大将旗と....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
包囲する状態にまでなり、全滅の危機に臨んだので、退却を決意し、河原林少尉をして、
軍旗を捲いて負わせ、兵十余人を付けて衛らしめ、火を挙げるのを合図に、全軍囲を衝い....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
迎えようとしていた。 そのうちに、公使らの安治川着を知らせる使者が走って来た。
軍旗をたてた薩州兵の一隊を先頭に、護衛の外国兵はいずれも剣付き鉄砲を肩にして、す....
「花物語」より 著者:寺田寅彦
はこの砂山によじ登ってはすべり落ちる。時々戦争ごっこもやった。賊軍が天文台の上に
軍旗を守っていると官軍が攻め登る。自分もこの軍勢の中に加わるのであったが、どうし....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
が来た。 黒装束に、腰の革帯に短刀を一本挟んだきりの、フュウメ決死隊の一人が、
軍旗といっしょに、先頭だった。それに続いて、青灰色の軍服の行列が、重い靴で、鋪道....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
を発表していた。ユダヤ人らも父祖が住んでいた神聖な土地を防御しようと語っていた。
軍旗の名を聞いただけで、臆病《おくびょう》者も眼に涙を浮かべた。そして皆が真面目....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
薔薇《ばら》は、突然花を開き、生長し、強烈な芳香を空中に充満させる。――花々しい
軍旗を押し立てて労働階級を率い、有産階級の城砦《じょうさい》を攻撃せしむるにいた....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
の方へよりかかってきた。ピクトンは戦死した。イギリス軍がフランス軍の第百五連隊の
軍旗を奪ったと同時に、イギリス軍のピクトン将軍は弾丸に頭を貫かれて戦死を遂げたの....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
テルローにおいては、デュボア旅団中の胸甲騎兵中隊の指揮官だった。ルネブールグ隊の
軍旗を奪ったのは彼であった。彼はその
軍旗を持ち帰って皇帝の足下に地に投じた。彼は....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
が征服者となっている。その軍勢たる迷信を率い、その剣たる専制制を振りかざし、その
軍旗たる無知を押し立てて、彼はやって来る。しばらくの間に彼はもう十度もの戦争に勝....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ラー四つ辻《つじ》やプランシュ・ミブレー袋町で向かい合って立たしめ、そして一方は
軍旗のために戦い、一方は理想のために戦い、両者共に祖国のために戦ってるのだと想わ....
「不周山」より 著者:井上紅梅
のである。彼等は左に一本の黄い斧、右に一本の黒い斧、後に一本の非常に大きくて古い
軍旗をひらめかして、まっしぐらに女※氏の腸」と書き換えた。 あの海岸に落ちた年....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
であるということを明言し、「今からでも決しておそくはないから、直ちに抵抗をやめて
軍旗の下に復帰するようにせよ。そうしたら、今までの罪は許されるのである。」と諭し....
「赤兵の歌」より 著者:江森盛弥
俺達は一度に声を挙げて集まって来たのだ、 反動の
軍旗をへし折って来たのだ、 真っ青になって口も利けなくなった師団長の 高慢なシャ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
午後一時より四時過ぎまで継続せられたがオーストリア軍の死傷は一万、砲百三十一門、
軍旗五十五旒を失い、その捕虜は約一万二千に達した。本戦闘はフリードリヒ大王が三万....