軍法会議[語句情報] » 軍法会議

「軍法会議〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

軍法会議の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
二年兵になったその日に、歩哨に立っている場所を離れて鶩を追っかけまわした。そして軍法会議にまわされた。 彼は、夕暮れに、迷い児となった遅鈍な鶩を、剣をつけた銃....
饑餓陣営」より 著者:宮沢賢治
しまうという前例はない。」 曹長「食ったらどうなるのでありますか。」 特務曹長「軍法会議だ。それから銃殺《じゅうさつ》にきまっている。」間、兵卒一同再び倒る。 ....
ドレフュー大疑獄とエミール・ゾーラ」より 著者:幸徳秋水
東洋諸国を除くの外は此如き暴横なる裁判、暴横なる宣告は、陸軍部内に非ざるよりは、軍法会議に非ざるよりは、決して見ること得ざる所也。 然り是実に普通法衙の苟も為....
「母の膝の上に」(紹介並短評)」より 著者:宮本百合子
に出発すべきであったのに、ロンドンの盛り場で妙な女と遊び歩き、帰隊を後らせた為、軍法会議に附せられました。今度も父の有力な地位と戦時中のおかげで、直ぐ戦線に加る....
社会時評」より 著者:戸坂潤
甚だ頭痛に病み始めたのは無理ではない。陸軍側弁護人達は海軍側弁護士団と呼応して、軍法会議の本質を指摘し、法務局主脳部の軽卒・軍検察権独立の危機・検事総長の××干....
結集」より 著者:宮本百合子
ことを敢えてする者は、その雑木林の町にはいない。問題となって、そこの女生徒全部を軍法会議にまわすと云って脅かした。学校当局はあわてて生徒たちに謝らせようとした。....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
貧乏だが尊敬すべき人物です。思いがけない災難のため退職を命ぜられましたが、公けに軍法会議に付せられたわけではなく、名誉は立派に保持されていたのです。いま大ぜいの....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
で干渉したこと、騒擾《そうじょう》を武器で鎮圧したこと、トランスノナン街の事件、軍法会議、現実の一国を法律の一国たらしめたこと、三十万の特権者をもって立てられた....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
り時としては鏖殺《おうさつ》を事とするに至った。国民兵の某隊は、その私権をもって軍法会議を作り、わずか五分間のうちにひとりの捕虜の暴徒を裁断して死刑に処した。ジ....
だいこん」より 著者:久生十蘭
ていたひとたちが四百人、つぎつぎに九段坂の灰色の建物へ連れて行かれた。けっきょく軍法会議にかけられて銃殺されるのだろうとママなどは覚悟していたらしかった。重臣か....
日記」より 著者:宮本百合子
晴 二十九日の夕刊に、ギリシア革命政府要員は、トルコとの戦に負けた将軍六名を、軍法会議で反逆罪として死刑に処してしまったとある。黒シャツのまま皇帝に会い、自己....
炎の人――ゴッホ小伝――」より 著者:三好十郎
殺すことは、ようしませんでしたよ。気が弱くって、ハハ。つかまってサトリイに送られ軍法会議にかけられ、ニュー・カレドニヤに流されることになっていたのを、アンリ・ル....
その人を知らず」より 著者:三好十郎
憲兵隊で、始末すればいい事だあ。警察へまわしてよこすなんて、筋ちがいだもんなあ。軍法会議へかけたりして処罰したりすると公けの問題になるし、外部に洩れると、国民の....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
なかでも智慧たらずの面々には、この機逸すべからずと彼を促したてた者さえあった――軍法会議に付して、ラレイを処刑しろというのである。いくら腹のたったエセックスであ....
日記より」より 著者:三好十郎
とは出来ないから」と言って、軍服を抱えて軍隊に返しに行った由。勿論、当人は直ぐに軍法会議にかけられているし、そして、その一家もその様な長男を出したことが怪しから....