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軍需品
「軍需品〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
軍需品の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
夜間輸送しかできんのだ。ところが、事実は然らずというわけで、さかんにイギリス製の
軍需品がはいってくる。これは、可怪《おか》しいというので僕へ指令がきた。イギリス....
「党生活者」より 著者:小林多喜二
分る。 戦争が始まって若い工場の労働者がドン/\出征して行った。そして他方では
軍需品製造の仕事が急激に高まった。このギャップを埋めるために、どの工場でも多量な....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
手伝って貰うことは、出来ないのですよ。監視哨をやってもらうことにすると、それだけ
軍需品の補充が遅れることになるそうじゃ」 「まア、そうですの。皆さん、案外に呑気....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
しようとする場合、それが職工たちの反感を真正面に買うことは分り切っている。然し、
軍需品を作るS市の「製麻会社」や、M市の「製鋼所」などでは、それが単なる「営利事....
「火薬船」より 著者:海野十三
号と、船名がついていますぜ、一体なにをつんで、どこへいく船なのかなあ」 「きっと
軍需品をつんでいるよ、あのかっこうではね。たしかにあやしいことは素人にもそれとわ....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
渡しました。「うん、これは×国の汽船だな。これは大きい。まず、三万噸はある」 「
軍需品を積んでいるようですな。甲板の上にまで積みあげています」 副長がそういっ....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
員に過ぎなかったのです。××会社はその頃、その師団の御用をうけたまわって、何かの
軍需品を納めていたので、戦争中は非常に忙がしかったそうです。佐山君は学校を出たば....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
も道がついて、おいおい自家独特の製品を作り出そうと研究怠りなき頃であった。国内は
軍需品製造で大小の工場が動員され、軍用ビスケットの製造に都下の有力なパン屋が競っ....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
であります。第三は、 「主人と部下との利害の一致」を必要とします。昨今のように、
軍需品工業が大いに好況で、これ等の工場では相当大きな利益の上る時でも、一方にはま....
「『十八時の音楽浴』の作者の言葉」より 著者:海野十三
の驚嘆、快速戦車部隊への刮目、敵の空襲や迫撃砲や機関銃に対する悲憤、それからまた
軍需品製造への緊張、科学戦時代を迎えて青少年といわず老幼男女を問わず国民全体を科....
「月の夜がたり」より 著者:岡本綺堂
文明開化の僕のあたまも急にこぐらかって来た。 その翌年が日清戦争だ。梶井の父は
軍需品の売込みか何かに関係して、よほど儲けたという噂であったが、戦争後の事業勃興....
「火薬庫」より 著者:岡本綺堂
員に過ぎなかったのです。××会社はその頃、その師団の御用をうけたまわって、何かの
軍需品を納めていたので、戦争中は非常に忙がしかったそうです。佐山君は学校を出たば....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
なろうとも、けっして出発できそうもなかった。なぜなら、人もたりなければ金もなく、
軍需品もたりなかった。あたかも艦隊は使っても、もう遅すぎる時機にならなければ、け....
「越年」より 著者:岡本かの子
って、何でもはっきり割り切ろうとしていたからなあ」 「そうだ、ここのように純粋の
軍需品会社でもなく、平和になればまた早速に不況になる惧れのあるような会社は見込み....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
隊および地方官憲、民間団体等を総て統一指揮せしめる。 持久戦争であるから上述の
軍需品の他、連盟の諸国家国民の生活安定の物資もともに東亜連盟の範囲内で自給自足し....