軒冕[語句情報] »
軒冕
「軒冕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
軒冕の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命」より 著者:幸田露伴
、曰く 壮士 千載の心、 豈憂へんや 食と衣とを。 由来 海に浮ばんの志、 是れ
軒冕の姿にあらず。 人生 道を聞くを尚ぶ、 富貴 復奚為るものぞ。 賢にして有り....
「弟子」より 著者:中島敦
は明らかだ。老人はまた言う。「楽しみ全くして始めて志を得たといえる。志を得るとは
軒冕《けんべん》の謂ではない。」と。澹然無極《たんぜんむきょく》とでもいうのがこ....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
は栄職を却《しりぞ》けて一死その志を貫いた。学者|一度《ひとたび》志を立てては、
軒冕《けんべん》誘《いざな》う能わず、鼎※《ていかく》脅《おびや》かす能わざるも....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
らぬことにも顕《あらわ》れて、もって人生の味がはなはだ甘きをなすものである。 「
軒冕《けんべん》(高貴の人の乗る馬車)の中におれば、山林の気味なかるべからず。林....