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転語
「転語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
転語の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「野分」より 著者:夏目漱石
に立つ諸君はこの愉快に相当する理想を養わねばならん」 道也先生はここにおいて一
転語《いってんご》を下した。聴衆は別にひやかす気もなくなったと見える。黙っている....
「野狐」より 著者:田中英光
ヤ。ソレガシ答エテイウ。因果ニ落チズト。五百生、野狐ノ身ニ堕ス。今コウ。和尚、一
転語ヲカエテ、ネガワクハ野狐ヲ脱セシメヨト。ツイニ問ウ。大修行底ノヒト、カエッテ....
「青年」より 著者:森鴎外
ってしまう。それが生を肯定することの出来ない厭世主義だね。そこへニイチェが出て一
転語を下した。なる程生というものは苦艱を離れない。しかしそれを避けて逃げるのは卑....
「範疇としての空間に就いて」より 著者:戸坂潤
観念性をこの現象性にまで解釈し直すには観念性そのものから出て来ない処の主観という
転語が是非とも必要であった筈である。かくして空間の主観性に就いて人々が信じ勝ちで....