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転読
「転読〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
転読の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
天王護国寺に二十僧、法華滅罪の寺に十尼を置き、その僧尼毎月八日必ず『最勝王経』を
転読して月半に至らしむとあって、その詔の発端には風雨順序し五穀豊穣なるべきため祷....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て翻訳するまでもなく、能文を以て次のように書いてありましたから、そっくりそのまま
転読しました。 「女王ゑりざべすノ治世ニ於テ、英国教会ノ制度礼儀ニ一大改革ヲ施....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
建暦元年から承久二年までの十年間に下野足利の鶏足寺で書写したもので、例年春三月に
転読するのだという。そもそも移住の時から仏教と非常に深い関係があったこと、そして....
「赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
の太刀、それに鎧一領を副え、徒者数人に曳き持たせ、正成は天王寺へ参詣し、大般若経
転読の布施として献じ、髯の白い老いた長老に会い、正成不肖の身をもって、一大事思い....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
であります。大蔵会というのはまた一切経講会ともいい、一切経の書写、供養、もしくは
転読の法会であるが、この法道が宮中で初めてこれを行ったのであります。それから説戒....
「法然行伝」より 著者:中里介山
静恵)が御違例の時、医療の術を尽されたが、しるしが無い。大般若《だいはんにゃ》の
転読、祈祷皆そのしるしなく既に危くおわしました時、上人を招請されたことがある。お....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ある。ゆるやかな動きにすぎない。 その間の小半日。天王寺の金堂では、大般若経の
転読がながれていた。この日、正成は先ごろの戦勝のお礼に、二頭の神馬と、白覆輪の太....