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転輪
「転輪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
転輪の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「草枕」より 著者:夏目漱石
白きを喞《かこ》つものは幸の部に属する人である。指を折って始めて、五年の流光に、
転輪の疾《と》き趣《おもむき》を解し得たる婆さんは、人間としてはむしろ仙《せん》....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
え少なからず、伏蔵探索専門の人もこれを見中てる方術秘伝も多い。『起世因本経』二に
転輪聖王《てんりんじょうおう》世に出《い》づれば主蔵臣宝出でてこれに仕う、この者....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
。 さて智馬と同類ながら譚が大層誇大されたのが、仏経にしばしば出る馬宝の話だ。
転輪聖王《てんりんじょうおう》世に出でて四天下を統一する時、七つの宝|自《おの》....
「太陽系統の滅亡」より 著者:木村小舟
を湛えて、弁士の確答を促したのであった。 「憂うるなかれ、宇宙の万物は、すべて流
転輪廻の法則の下に存在するのである、即ち滅亡せる太陽系統は、或る時機に於て、必ず....
「親鸞」より 著者:三木清
、無際よりこのかた、助正間雑し、定散心雑するがゆへに、出離その期なし。みづから流
転輪廻をはかるに、微塵劫を超過すれども、仏願力に帰しがたく、大信海にいりがたし。....
「孔子」より 著者:和辻哲郎
また新しくなった。大帝国を教化するに当たっては、釈迦の時代に思いも及ばなかった「
転輪聖王」の理想が作られている。ギリシア人やスキタイ人を教化した際には、かつてイ....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
恩を説いて、「今生の父母は我を生みて法華経を信ずる身となせり、梵天帝釈四大天王、
転輪聖王の家に生れて、三界四天を譲られて、人天四衆に恭敬せられんよりも、恩重きは....