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軽らか
「軽らか〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
軽らかの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「我に叛く」より 著者:宮本百合子
。 そこは、日本ではなかった。鮮やかな楡の若葉が、ちらちらと日を漉く草の上に、
軽らかな夏著をまとった若い女が、肱をついて長々と臥《ね》ころがっている。傍には、....
「海辺小曲(一九二三年二月――)」より 著者:宮本百合子
小さな鑓飾りをつけた赤屋根の斜面が見える。 左手には、一間の廊下。 朝日をうけ、
軽らかな息を吸いつつ 此処に立って髪を結ぶ私《わたくし》の嬉しさ。 机に居ても ....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
也はいっさいそれを封じて、逆手で相手を圧伏しようとした。「やはりな」とまずもって
軽らかにいった。「美作殿と左内殿との、父子の関係は別なものとして、親と子は万事が....
「日記」より 著者:宮本百合子
者をとらえて、音波の裡に没入させる。ステージに立った彼のヴァイオリンや弓は、更に
軽らかな小さいものに見え、ボーイングが自在なので、「弾いて居る」重苦しさなどはな....
「旅の旅の旅」より 著者:正岡子規
飛ありくは逃ぐるにやあらん。はたこなたへとしるべするにやあらんと草鞋のはこび自ら
軽らかに箱根街道のぼり行けば鵯《ひよどり》の声左右にかしましく 我なりを見....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
。
空洞な髑髏奴。なぜ己を睨んでいる。
お前の脳髄も己のと同じように、昔迷いつつ
軽らかな
快い日を求め、重くろしい薄明の中で、興味を以て
真理を追うて、みじめに....