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「載る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

載るの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
奇遇」より 著者:芥川竜之介
》です。折角の読者の感興をぶち壊すようなものじゃありませんか? この小品が雑誌に載るのだったら、是非とも末段だけは削《けず》って貰います。 小説家 まだ最後では....
駆逐されんとする文人」より 著者:内田魯庵
究すべき問題となって、文人の机の上にはイブセンやメエターリンクと一緒に法規大全が載るようになる。 ▲其代りには市外に駆逐されないでも済むかも知れないが、或は駆....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
無事に落着したそうだ。そうかと思うと一方には、代がわりした『毎日新聞』の翌々日に載る沼南署名の訣別の辞のゲラ刷を封入した自筆の手紙を友人に配っている。何人に配っ....
深夜の市長」より 著者:海野十三
辞して、そこに待たせてあった円タクに乗った。変り者の絹坊は座席を滑り落ちて、靴の載るところにあいかわらず石亀のように小さくなって伏臥していた。僕は頼みに思う速水....
東京要塞」より 著者:海野十三
というには、何か訳がなければならぬ。この平々坦々たる床の上に、そも如何なる物品が載るのであろうか。帆村はせっせと鏝を動かしながらもそれを想って、何とはなく背中が....
乱世」より 著者:菊池寛
を冷笑した。 が、どうして格之介をわらうことができよう。彼は確かに、自分の首が載る獄門台が作られるのを見ていたのである。....
古陶磁の価値」より 著者:北大路魯山人
施されました時に、その床の間の、卓の名だたる黒文字の卓がありますが、この卓の上に載る香炉というものは青磁の他にはなんにもないものであります。それで一番よいものを....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
おしである。 圧搾機がある。既に包装され、レッテルを貼られた紙の数連が送られて載る、パタパタパタ、トントンと四方に板を当てる、蓋をする。針金の位置が定まる。す....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
い牛飼いであった。無論傍ら金貸しもした。 そういう卑しい賤民のことが貴族歴史へ載る筈があろうか。 さて、吉備彦は家へ帰ると六人の子供を呼び集めた。県、赤魚、....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
り出した。ためつすがめつ調べたが、何の変った所もなかった。丈三寸、周囲三寸、掌に載る小壺であった。焼にも変った所がない。ただし厳重に蓋が冠せてあって、取ろうとし....
血の文字」より 著者:黒岩涙香
よ、夫でも先ア味方は三人でしょう敵は纔に一匹の犬だから漸くに追退て藻西を馬車へ引載ると今度は犬も調子を変え、一緒に馬車へ乗うとするのです、夫も到頭|追払いやッと....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
られましたが、亡くなられました。 月ごとの歌題は葉書で通知がありました。選歌の載る『たづ園』という雑誌も送っていただいておりました。 『たづ園』は広島県|沼隈....
土の中からの話」より 著者:坂口安吾
私は子供のとき新聞紙をまたいで親父に叱られた。尊い人の写真なども載るものだから、と親父の理窟であるが、親父自身そう思いこんでいたにしても実際はそ....
六月」より 著者:相馬泰三
筆をちょっと小耳に挾んで曽根の方へ向き、 「昨日の市内版へ、もう少しで君の記事が載るところだったよ。すんでのことでさ」 「新聞配達夫水に溺るってね」 三面の主....
人間失格」より 著者:太宰治
分の漫画も、子供相手の雑誌だけでなく、駅売りの粗悪で卑猥《ひわい》な雑誌などにも載るようになり、自分は、上司幾太(情死、生きた)という、ふざけ切った匿名で、汚い....