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輦下
「輦下〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
輦下の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
との御沙汰を賜わったのも、六月の二十日から七月へかけてのことであった。薩藩と共に
輦下警衛の任に当たることにかけては、京都の屋敷にある世子定広がすでにその朝命を拝....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
自分が京都にあるのは何のためかと思って見るがいい。こう穏やかでない時勢であるから
輦下の騒擾をしずめ叡慮を安んじ奉らんがためであることはいずれも承知するところであ....
「三国志」より 著者:吉川英治
を司空に、韓馥を冀州の牧に、張資を南陽の太守に――といったように、地方官の任命も
輦下の朝臣の登用も、みな自分の腹心をもって当て、自分は相国として、宮中にも沓をは....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
と、まず先帝を、われらの陣に迎え取れば、即座に、山陽山陰のお味方が、風をのぞんで
輦下へ馳せさんじるに相違ない」 などと理窟をこね、容易に服するいろも見えなかっ....