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「輪番〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

輪番の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
鶯の初音が響く。然しまだ冴え返える日が多い。三月もまだ中々寒い月である。初午には輪番に稲荷講の馳走。各自に米が五合に銭十五銭宛持寄って、飲んだり食ったり驩を尽す....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
抱するぞという人もありしが、実は意気|婀娜など形容詞のつくべき女諸処に家居して、輪番行く山木を待ちける由は妻もおぼろげならずさとりしなり。 床には琴、月琴、ガ....
余興」より 著者:森鴎外
この時から浪花節の愛好者となり浪花節語りの保護者となった。 そこでこの懇親会の輪番幹事の一人たる畑が、秋水を請待して、同郷の青年を警醒しようとしたのだと云うこ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
たわけではない、駿府の近傍の庄屋とか、古老とかいうのを集めては、碁の会を催して、輪番にそれらの人々の家へ碁を打ちに行かれたものだ。あの辺の旧家には、東照宮が来て....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
合点していよいよ無頓着に講義することになった。例えば、座中に、幾人か並んでいて、輪番に講義をする、けれども、我が講義に当る句は知れていても故意と見ない、いよいよ....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
話はその航海が終わるまでつづいた。そうして、海豹漁猟開始期の暗い夜など、水夫らに輪番をさせるには非常に骨が折れたのであった。疑いもなく、水夫らの聞いたのは、舵鎖....
山の秋」より 著者:高村光太郎
に夢中になったりする。旧盆には農家で供養をいとなむ。わたくしの居た部落でも、毎年輪番で当番をきめ、どこかの家に花巻町の光徳寺さまの和尚さんを招き、部落中の人が集....
特殊部落と寺院」より 著者:喜田貞吉
懸合之上申達候。以上。 とある。これより十七年前、享和二年四月の江戸浅草本願寺輪番東坊・長覚寺連署の東派浄土真宗一派階級之次第というものの中にも、 免候。 ....