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輪舞
「輪舞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
輪舞の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ええ何でもして御覧に入れますとも。踊ろうと逆立ちしようと――」と立ち上って、波蘭
輪舞のような※拍子を踏みながら、クルクル独楽みたいに旋廻を始めたが、卓子の端にバ....
「落ちたままのネジ」より 著者:宮本百合子
一 十月号の『文芸』に発表されている深田久彌氏の小説「強者連盟」には、様々の人物が
輪舞的に登場しているが、なかに、高等学校の生徒で梅雄と云う青年が描かれている。 ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ぞ! いかにみちあふれた精力ぞ! 彼の身体と精神とは、息も止まるばかりに回転する
輪舞のままに、常に動いている。一匹の小さな火蛇《かじゃ》のように、彼は昼も夜も炎....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
かし汝のみは過ぎ去らない。汝は世界の外にある。汝一人で一の世界をなしている。星の
輪舞を導く太陽と、引力と数と法則とを、汝は有している。夜の大空の野に煌《きら》め....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
につけられてる昔のなごりである。所々に、丸く集まって喝采してる通行人の真ん中に、
輪舞《ロンド》の娘らが当時名高かったブールボン派の歌を歌っていた。その歌はナポレ....
「死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
らの笑いに涙が出てきた。 突然、深い夢想に沈みながらも私は、彼らのそうぞうしい
輪舞がやんでひっそりとなったのを見た。すると、私がつかまってる窓のほうへそのすべ....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
ちは知って来るのである。 正月には鳥追いが来、在方の農家の娘たちは催馬楽という
輪舞いのようなものをおどって来た。鄙びたものだが美しかった。それから忘れられない....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
いため水中に深く沈むことも出来ず全身を水面へ露出したまま虹の花輪のその真下で死の
輪舞を続けていたがやがて次第に水勢に巻かれて下の方へ下の方へと落ちて行き忽ち姿は....
「城」より 著者:カフカフランツ
り、片手で彼女の腰のあたりをしっかと捉え、彼女を二、三度ぐるぐると廻すのである。
輪舞はいよいよ速くなり、飢えたようなごろごろいう叫び声が次第にほとんどただ一つの....
「アイヌ宗教成立の史的背景」より 著者:知里真志保
のですが、いずれも“舞い踊った所”“舞い歌った所”の意味で、昔そこで疱瘡の神々が
輪舞した所だったという伝説があり、そこには土俵のような形の畝が三重になっていたと....