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輻射
「輻射〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
輻射の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「第五氷河期」より 著者:海野十三
がては、全世界の空が、暗曇程度に蔽いつくされるのではないでしょうか。すると太陽の
輻射熱は、少くとも五、六十パーセントを失うようになる。悪くすれば、八十パーセント....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
よそ頭脳を持つ生物は、それが頭脳を使用したときには、その思考に応じて特有な電波を
輻射《ふくしゃ》するというのである。これを分りよく説明すると、生物が悲しめばその....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
星雲の銀河に対する関係/天体の成分と我々の太陽の成分との合致/マクスウェルの説/
輻射圧の意義/隕石/彗星/スキアパレリの仕事/ステファン及びウィーンの
輻射の法則....
「振動魔」より 著者:海野十三
捨てると、猿股一枚になって、うららかな太陽の光のあたる縁側にとび出し、、ほの温い
輻射熱を背中一杯にうけて、ウーンと深い呼吸をして、瞼をとじた。 「町田狂太さん」....
「遊星植民説」より 著者:海野十三
うなりますの」 「第一に大切なことは、エネルギーを得ることだ。これは太陽から来る
輻射熱を掴まえて、発電所を作る。そのエネルギーで、温めたり、明るくしたり、物を製....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
。それによると右の爆弾は「原子爆弾」だという事である。 あの破壊力と、あの熱線
輻射とから推察して、私は多分それに近いものか、または原子爆弾の第一号であると思っ....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
っていた。小さな極光が、ぶよぶようごく真赤な虹をあらわし、その核心からでる金色の
輻射線が、氷罅のうえをキラキラっと流れてゆく。翌朝も、隊はいつもながらのように、....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
んで熱の器械的当量が数量的に設定されるまで、それからまた同じように電気も、光熱の
輻射も化合の熱も、電子や陽子やあらゆるものの勢力が同じ一つの単位で測られるように....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
そして、山体の完備を欠損するかの如くに見える放射状の側火山も、同心円の御中道も、
輻射状の谷沢も、レイニーア山や、フッド山が、氷河を山頂、または山側から放流して、....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
どんどんくりだされていた。脳波は、泉から流れ出す清流《せいりゅう》のように空間に
輻射《ふくしゃ》されていたのだ。 それを気に留めているのか、いないのか、隆夫は....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
いいますとね。あれは、地下の油脈から洩れる天然ガスだと思うのです。それが、塩沙の
輻射熱でパッと燃えあがったやつが、ふわふわ浮遊して歩くのでしょう。ねえ、あの見え....
「海陸風と夕なぎ」より 著者:寺田寅彦
の原因が以上のとおりであるから、この風は昼間日照が強く、夜間空が晴れて地面からの
輻射が妨げられない時に最もよく発達する。これに反して曇天では、
輻射の関係で上記の....
「科学上の骨董趣味と温故知新」より 著者:寺田寅彦
レチウスの夢みた所である。ニュートンの微粒子説は倒れたが、これに代るべき微粒子|
輻射は近代に生れ出た。破天荒と考えられる素量説のごときも二十世紀の特産物ではない....
「絶景万国博覧会」より 著者:小栗虫太郎
と思うが、大体が直径二、三町もあろうと思われる、巨大な車輪である。そして、軸から
輻射状に発している支柱が、大輪を作っていて、恰度初期の客車のような体裁をした箱が....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
が、今日の言葉でいうと、電子の間にある電磁気指力線の振動の事で、これが光、熱等の
輻射に外ならずというのである。この考こそ後になって、マックスウェルが理論的に完成....